セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-手術

タイトル 内P-194:

大学病院での安全な腹腔鏡下胃切除術の導入

演者 渡邊 良平(東邦大医療センター大橋病院・外科)
共同演者 長尾 さやか(東邦大医療センター大橋病院・外科), 大辻 絢子(東邦大医療センター大橋病院・外科), 高林 一浩(東邦大医療センター大橋病院・外科), 中村 陽一(東邦大医療センター大橋病院・外科), 榎本 俊行(東邦大医療センター大橋病院・外科), 浅井 浩司(東邦大医療センター大橋病院・外科), 渡邉 学(東邦大医療センター大橋病院・外科), 斉田 芳久(東邦大医療センター大橋病院・外科), 長尾 二郎(東邦大医療センター大橋病院・外科), 草地 信也(東邦大医療センター大橋病院・外科)
抄録 近年多くの病院で腹腔鏡補助下胃切除術(Laparoscopy assisted gastrectomy:LAG)は,胆摘,大腸手術と同様に,通常の術式として受け入れられつつある.しかしながらLAGを,これから導入・現在導入中である施設も多いと思われる.臓器別のグループに分かれた病院では,胃以外を専門とするグループにより,LAGを導入している施設も多く認める.当院では,2012年より早期胃癌に対して胃グループでLAGを導入し,比較的良好な術後成績を得られたので,導入方法と成績について報告する.【方法】LAG手術手技を定型化し,術者・助手・スコピストが同じ認識を持てるように,ビデオで予習復習を行う.手術室看護師に定期的に勉強会を開き,腹腔鏡手術デバイスの使用方法,デバイスの渡し方を説明し手術時のお互いのストレスを軽減する.また,看護師むけの手術DVD・写真付き手術手順書を作成し,LAGチームの一員としても理解を深める.【成績】症例は8例.男性:女性=5:3,平均BMI23(18-29).平均手術時間:285分,平均出血量18ml,リンパ節郭清:D1+8a,9,11p,迷走神経温存率:100%,術後平均在院日数9日(7-21日).【結論】まだ導入で症例は少ないものの安全にLAG導入可能であった.腹腔鏡下手術,特にLAGにおいては,助手との協調手技,チームでの共通した認識が重要であり,医師だけでなくそれに関わる看護師を含めた協力により安全に導入できたと考えられる.
索引用語 腹腔鏡下胃切除術, 導入