セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-手術

タイトル 内P-196:

教室における内視鏡外科手術映像の管理,保存,運用についての取り組み

演者 渡辺 誠(昭和大・消化器・一般外科)
共同演者 村上 雅彦(昭和大・消化器・一般外科), 吉澤 宋大(昭和大・消化器・一般外科), 茂木 健太郎(昭和大・消化器・一般外科), 山下 剛史(昭和大・消化器・一般外科), 山田 宏輔(昭和大・消化器・一般外科), 大中 徹(昭和大・消化器・一般外科), 松井 伸朗(昭和大・消化器・一般外科), 山崎 公靖(昭和大・消化器・一般外科), 藤森 聡(昭和大・消化器・一般外科), 大塚 耕司(昭和大・消化器・一般外科), 榎並 延太(昭和大・消化器・一般外科), 青木 武士(昭和大・消化器・一般外科), 加藤 貴史(昭和大・消化器・一般外科)
抄録 【はじめに】内視鏡外科手術においては,その手術映像の取り扱いをめぐって個人情報保護の問題,管理保存ならびに運用に関する問題,さらにはハードウェア,コストの問題などいまだ課題も多く,各施設で統一した見解が得られていない.教室では平成22年1月より鏡視下に行われたすべての手術映像をライブラリー化し,専用PCにて管理保存している.【目的】教室における内視鏡外科手術映像の管理,保存,運用について報告する.【方法】術前,教室独自に作成した手術映像管理保存に関する同意書にて同意を得る.術後,録画された手術映像DVDとデータベース用記録ファイルを指紋認証ドアロックシステムで管理された当科研究室の所定の場所へ提出する.専属研究補助員が専用PCへ映像,データベースの入力保存を行う.尚,データベースの入力,保存はMicrosoft® Wordにて作成し,mpeg4形式にて保存された手術映像とハイパーリンクさせ,データベースが入力された手術映像リストから映像をリンクできるようにした.専用PCの立ち上げはパスワード認証とし,手術映像DVDは専用PCのある同研究室の所定の位置に厳重に管理した.【結果】平成24年12月までの3年間,手術映像が登録,保存された症例は1381例であった.保存された手術映像の全容量は4.037TBで,1年間あたりの平均容量は1.35TBであった.手術1件あたりの平均容量は2.92GBであった.ライブラリー化により手術映像の検索,閲覧が簡便となり,教室内の手術ビデオ検討会や学術発表にも有効活用されるようになった.【結語】教室における内視鏡外科手術映像のライブラリー化は,厳重なセキュリティー管理の下,学術的に有効に利用されており,医療の質の向上にも確実につながっていると考えられた.今後,統一した手術映像保存,管理に関する取り扱いを病院レベルで検討していくことが急務であると考えられた.
索引用語 内視鏡外科手術映像, 管理保存