セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

胃-症例4

タイトル 内P-213:

超音波内視鏡下治療を施行した悪性輸入脚閉塞の3例

演者 碇 修二(北海道消化器科病院・内科)
共同演者 町田 卓郎(北海道消化器科病院・内科), 木下 幸寿(北海道消化器科病院・内科), 藤澤 良樹(北海道消化器科病院・内科), 加藤 貴司(北海道消化器科病院・内科), 佐々木 清貴(北海道消化器科病院・内科), 山田 裕人(北海道消化器科病院・内科), 加賀谷 英俊(北海道消化器科病院・内科), 中村 英明(北海道消化器科病院・内科), 目黒 高志(北海道消化器科病院・内科), 堀田 彰一(北海道消化器科病院・内科)
抄録 【はじめに】輸入脚閉塞は,外科手術の対象になることも少なくないが,原因が癌の再発の場合は,手術を躊躇せざるを得ないケースもあると思われる.今回我々は,内視鏡的治療を試みた悪性輸入脚閉塞の3例を経験したので報告する.【症例1】73歳,男性.中下部胆管癌に対し,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術(SSPPD)を施行 (T2N0 stage II).2年後に,心窩部不快感にて受診.胆管空腸吻合部再発および輸入脚の拡張を認め,黄疸,アミラーゼ高値を呈していた.経皮的にEMSを挿入し,黄疸は改善傾向にあったが,輸入脚の拡張,アミラーゼ高値が持続したため,超音波内視鏡(EUS)下に拡張輸入脚にEMSを挿入し,術後16日目で退院可能となった.しかし.術後2か月目のCTにてステント逸脱を認めたため,同様の手技を行い,術後14日目で退院となったが,4か月後に再度逸脱が認められた.【症例2】70歳,男性.広範囲胆管癌に対するSSPPD (T2N1 stage III)後.3年後に腹痛を認め,CTにて肝門部再発と輸入脚の拡張を認めたため入院.まず,経皮的に輸入脚へのドレナージを施行した.その後,内瘻を希望されたため,EUS下にEMSを挿入した.経過は良好で術後11日目で退院となったが,4か月後のCTにて逸脱が認められた.【症例3】63歳,男性.胃癌に対し幽門側胃切除術,Roux-Y再建 (T3N2CY1 stage IV)術後.3年7ヵ月後に,癌性腹膜炎による輸入脚閉塞および黄疸,アミラーゼ高値を認めたため入院.EUS下に拡張輸入脚のドレナージを行ったが,穿刺部からのleakageによる腹膜炎がコントロールできず,2日後に緊急手術となった.【まとめ】悪性輸入脚閉塞に対する,EUS下ドレナージ術は有用性が示唆されるが,重篤な偶発症や自然逸脱を経験しており,適応の決定を含め,慎重な対応の下に行う必要があると考えられた.逸脱予防に関しては,ダンベル型の金属ステントが有効ではないかと思われ,本邦での使用認可が待たれる.
索引用語 悪性輸入脚閉塞, EUS-FNA