セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-診断 |
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タイトル | 内P-226:胃腫瘍性病変に対するFICE併用経鼻内視鏡観察の有用性の検討 |
演者 | 横山 敬史(名古屋大・消化器内科) |
共同演者 | 宮原 良二(名古屋大・消化器内科), 舩坂 好平(名古屋大・光学医療診療部), 古川 和宏(名古屋大・消化器内科), 水谷 太郎(名古屋大・消化器内科), 鶴留 一誠(名古屋大・消化器内科), 平山 裕(名古屋大・消化器内科), 山本 富美子(名古屋大・消化器内科), 松崎 一平(名古屋大・消化器内科), 菊池 正和(名古屋大・消化器内科), 中村 正直(名古屋大・消化器内科), 大野 栄三郎(名古屋大・光学医療診療部), 川嶋 啓揮(名古屋大・消化器内科), 伊藤 彰浩(名古屋大・消化器内科), 大宮 直木(名古屋大・消化器内科), 廣岡 芳樹(名古屋大・光学医療診療部), 前田 修(名古屋大・消化器内科), 渡辺 修(名古屋大・消化器内科), 安藤 貴文(名古屋大・消化器内科), 後藤 秀実(名古屋大・消化器内科DELIMITER名古屋大・光学医療診療部) |
抄録 | 【背景】経鼻内視鏡による上部消化管内視鏡検査は被験者の苦痛が少なく,忍容性が高い一方で,通常径の内視鏡による検査と比べて画質が劣るため,診断能が低くなる可能性がある.今回我々は,経鼻内視鏡観察にFICEを併用して観察することによる視認性の変化を検討し,FICE併用経鼻内視鏡観察の有用性について検討した. 【方法】2013年2月から当院においてESDによる内視鏡治療を施行した胃腫瘍性病変5例を対象とした.内訳は腺腫2例,早期胃癌3例であった.治療前に通常径の内視鏡観察とFICE併用経鼻内視鏡観察を行い,得られた画像を比較検討した.FICEのdefaultは(0)R525(3),G495(4),B495(3)を使用した.内視鏡検査経験10年以上の内視鏡専門医と内視鏡検査経験10年未満の非専門医が個別に通常径の内視鏡観察画像に対してFICE併用経鼻内視鏡観察画像を比較し,向上,不変,低下の三段階評価を行った.また,それぞれの症例で腫瘍周囲の非腫瘍粘膜と腫瘍部表層で色差を測定して,色調の変化を定量的に評価した. 【結果】通常径の内視鏡画像とFICE併用経鼻内視鏡画像を比較すると,向上50%,不変30%,低下20%であった.二名の読影者間における一致率はKappa検定にてk=0.860であり,実質的に一致しているとみなされた.また,色差の測定では通常径の内視鏡画像にて平均17.70,FICE併用経鼻内視鏡にて平均20.150であり,色差に関しては統計的な有意差を認めなかった.今後,症例を重ねて報告する. 【結語】FICE併用経鼻内視鏡は,通常内視鏡に劣らない視認性を有している可能性があると考えられた. |
索引用語 | 経鼻内視鏡, FICE |