セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-その他1 |
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タイトル | 内P-228:胃癌に対する幽門保存胃切除術後の内視鏡所見とフォローアップ |
演者 | 滝口 伸浩(千葉県がんセンター・消化器外科) |
共同演者 | 山口 武人(千葉県がんセンター・消化器内科), 原 太郎(千葉県がんセンター・消化器内科), 鈴木 拓人(千葉県がんセンター・消化器内科), 傳田 忠道(千葉県がんセンター・消化器内科), 中村 和貴(千葉県がんセンター・消化器内科), 広中 秀一(千葉県がんセンター・消化器内科), 須藤 研太郎(千葉県がんセンター・消化器内科), 相馬 寧(千葉県がんセンター・消化器内科), 北川 善康(千葉県がんセンター・消化器内科), 喜多 絵美里(千葉県がんセンター・消化器内科) |
抄録 | 【目的】幽門保存胃切除術(PPG)は機能温存手術として,ガイドラインにも記載されている.リンパ節郭清を伴った口側残胃と幽門保存という病態から,胃内圧の上昇や排出遅延は避けられない現象である.今回,当院での幽門保存胃切除術後の内視鏡所見と投薬状況を調査した.【方法】幽門保存胃切除術の手技は,迷走神経肝枝温存で肝十二指腸間膜はnon-touchでNo5を省略したD1+郭清し,Antral cuffの長さは原則3cmで層々吻合である.PPG症例59例を対象に内視鏡所見,投薬状況について検討した.【結果】年齢は62.9±9.1才.開腹16例,腹腔鏡43例.術後縫合不全なし.幽門下動脈温存は10例である.術後1ヶ月以内の再入院を含めた術後早期の排出障害は10例(16.9%).いずれも絶食補液管理で胃管留置および内視鏡下でバルーンによる幽門輪拡張処置を行った.再手術例はない.内視鏡所見では55.8%で胃内食物残渣がみられ,それに伴う食道逆流が26.9%にみられた.ダンピング症例はなく59%で愁訴ないが,食事摂取量で変化するものの,もたれ感11.9%,胸焼け18.6%の経験を訴え,33.9%でH2ブロッカーかPPIの投与既往があり,36.2%で六君子湯などの胃排出促進剤が投与されていた.【結語】ダンピングを予防するPPGは,排出遅延および胃内圧上昇の病態が示唆され,内視鏡フォローアップにおいても残渣や逆流性食道炎の評価が重要である. |
索引用語 | 幽門保存胃切除術, フォローアップ |