セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-多発癌 |
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タイトル | 内P-241:ESD例からみた同時多発胃癌の特徴 |
演者 | 山里 哲郎(東京都がん検診センター・消化器内科) |
共同演者 | 入口 陽介(東京都がん検診センター・消化器内科), 小田 丈二(東京都がん検診センター・消化器内科), 水谷 勝(東京都がん検診センター・消化器内科), 高柳 聡(東京都がん検診センター・消化器内科), 冨野 泰弘(東京都がん検診センター・消化器内科), 岸 大輔(東京都がん検診センター・消化器内科), 大村 秀俊(東京都がん検診センター・消化器内科), 板橋 浩一(東京都がん検診センター・消化器内科), 小山 真一郎(東京都がん検診センター・消化器内科), 中河原 亜希子(東京都がん検診センター・消化器内科), 細井 董三(東京都がん検診センター・消化器内科), 山村 彰彦(東京都がん検診センター・検査科) |
抄録 | 目的:同時多発胃癌は胃癌例のうち10~20%と報告されている.ESDの普及に伴い複数病変を一括切除する事もあるが,術前診断で同時多発胃癌の存在に気づかない事もある.方法:2011年1月から2012年12月までの期間,当センターにて胃癌に対してESDを施行した185例を対象とした.そのうち病変近傍に同時多発胃癌を認めた例の割合,その詳細を検討した.結果:対象は185例203病変であり,同時多発胃癌例は15例33病変(8.1%),そのうちESDを行った主病変近傍に副病変を認めた同時多発胃癌例(A群)は8例17病変(4.3%)であった.A群と主病変近傍に副病変を認めなかった177例(B群)の平均年齢はA群78.5歳,B群72.1歳 (p<0.05),男女比はA群7/1,B群2.9/1 (p>0.05)であった.部位・壁在性はA群,B群伴にL領域,小弯側に多い傾向であった.平均長径はA群 20.3mm,B群 15.6mm (p>0.05)であった.A群における副病変の平均長径は6.1mm(1~15)であり,副病変の肉眼型はIIcが66.6%(6/9)と多く,次にIIa 33.3%(3/9)の順であった.術前正診率は75.0% (6/8)であった.A・B群中,それぞれ8例(8/8),166例(166/177)で粘液形質が判明しており,A群では胃型50%(4/8),胃腸混合型37.5%(3/8)の順に多く,B群では胃腸混合型50.0%(83/166),腸型23.5%(39/166)の順に多い傾向 (p>0.05)であった.A群における副病変の粘液形質は胃腸混合型 55.5%(5/9),胃型 22.2%(2/9),腸型 22.2%(2/9)の順であった.結語:ESD近傍に副病変を認めた同時多発胃癌例の特徴は,胃癌例中4.3%に認められ,高齢者で有意に多く,主病変は胃型の形質で多い傾向であった. |
索引用語 | 同時多発胃癌, ESD |