セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-鎮静1 |
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タイトル | 内P-246:BIS/TCIシステムを用いたESDにおけるプロポフォール鎮静 |
演者 | 今川 敦(三豊総合病院・消化器科) |
共同演者 | 幡 英典(三豊総合病院・消化器科), 中津 守人(三豊総合病院・消化器科), 寺澤 裕之(三豊総合病院・消化器科), 木口 賀之(三豊総合病院・消化器科), 竹内 桂子(三豊総合病院・消化器科), 吉田 泰成(三豊総合病院・消化器科), 榮 浩行(三豊総合病院・消化器科), 安原 ひさ恵(三豊総合病院・消化器科), 遠藤 日登美(三豊総合病院・消化器科), 神野 秀基(三豊総合病院・消化器科), 加地 英輔(三豊総合病院・消化器科), 守屋 昭男(三豊総合病院・消化器科), 安東 正晴(三豊総合病院・消化器科) |
抄録 | 【目的】ESDにおけるプロポフォール鎮静法として当院ではTCIポンプを使用し,モニタリングにBISモニターを併用するBIS/TCIシステムを導入してきた.同システムを用いたプロポフォール鎮静の安全性を検討した. 【方法】対象は2009年5月から2013年2月までに行った食道・胃ESD250症例(292病変).全例でBIS/TCIシステムを用いたプロポフォール鎮静を行った.TCIでのプロポフォール予測血中濃度を初期設定1.2µg/mlとし,体動及びBIS値(60-80を目安)により,0.2µg/mlずつ増減した.術中の偶発症として血圧低下(収縮期血圧: sBP<90mmHg)及び酸素飽和度の低下(SpO2<90%)の頻度をリスク因子別(患者背景:年齢,ASA分類,呼吸機能障害,心疾患の有無,病変背景:臓器,施行時間,プロポフォール投与量)に検討した.【成績】平均施行時間は89±59分,平均プロポフォール投与量は345±256mg,体重時間当たりの投与量は4.19±1.32mg/kg/hであった.全体の80.4%(201例)でプロポフォール血中濃度1.6µg/ml以下で安定した鎮静が可能であった.血中濃度下限と上限はそれぞれ中央値1.2(0.6-1.8)µg/ml,1.4(1.0-3.8)µg/mlであり,初期設定は1.2µg/mlが妥当と思われた.術中偶発症は血圧低下:10.8%(27例),SpO2低下:3.6%(9例)に認めたが,いずれもプロポフォールの減量・中止もしくは酸素投与で対応可能であった.リスク因子別での検討では心疾患有症例やASA分類クラス3において血圧低下の頻度が高かった(心疾患無:7.7% vs. 有:25.6%, P<0.005,ASA1-2 : 6.4% vs. ASA3: 29.2%, p<0.0001).一方SpO2低下はいずれに因子でも差を認めず,高齢者や基礎疾患のあるような症例でも安定した鎮静が得られた.【結論】BIS/TCIシステムを用いたプロポフォール鎮静は,血圧低下に関しては患者背景を考慮すべきであるが,全体に均一で安全な鎮静が可能である. |
索引用語 | プロポフォール, BIS/TCI |