セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)胃-鎮静2 |
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タイトル | 内P-252:プロポフォール投与下内視鏡検査における飲酒患者,睡眠薬・精神安定剤内服患者への注意点 |
演者 | 梅原 康湖(近畿大堺病院・消化器内科) |
共同演者 | 河野 匡志(近畿大堺病院・消化器内科), 丸山 康典(近畿大堺病院・消化器内科), 松本 望(近畿大堺病院・消化器内科), 高場 雄久(近畿大堺病院・消化器内科), 奥村 直己(近畿大堺病院・消化器内科), 谷池 聡子(近畿大堺病院・消化器内科), 冨田 崇文(近畿大堺病院・消化器内科), 森村 正嗣(近畿大堺病院・消化器内科), 山田 哲(近畿大堺病院・消化器内科), 米田 円(近畿大堺病院・消化器内科), 辻 直子(近畿大堺病院・消化器内科), 工藤 正俊(近畿大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】内視鏡時のプロポフォール(Pro)投与量は患者背景を考慮し医師の裁量で決定されることが多い.飲酒患者,睡眠薬・精神安定剤内服患者の麻酔効果を検討し,今後のPro投与下内視鏡検査に役立てる.【方法】2012年11月~2013年2月の外来GSを受けたASA2以下の患者67人(男34人女33人,平均66±13歳)の飲酒歴の有無,睡眠薬・精神安定剤内服の有無でのPro総投与量,追加投与回数,追加投与時間の比較検討をした.Pro導入量は全例体重×0.8mg,投与速度は16秒とし,体動で10~20mg間欠追加投与とした.【成績】1,飲酒歴あり群のPro総投与量は平均1.1mg/体重で飲酒歴なし群(平均1.03mg/体重)に比べやや多いが有意差はなかった.Pro追加投与回数は飲酒歴あり群は平均1.84回で飲酒歴なし群(平均1.5回)に比べやや多いが有意差はなかった.Pro導入後,最初にProを追加する時間は飲酒歴あり群は平均2.0分で飲酒歴なし群(平均3.8分)に比べ短く有意差があった(P=0.027).2,睡眠薬・精神安定剤内服患者群のPro総投与量は平均1.03mg/体重で内服なし群(平均1.1mg/体重)に比べやや少ないが有意差はなかった.Pro追加投与回数は睡眠薬・精神安定剤内服患者群は平均1.5回で内服なし群(平均2回)と比べてやや少ないが有意差はなかった.Pro導入後,最初にProを追加する時間は睡眠薬・精神安定剤内服患者群は平均3.94分で内服なし群(平均1.68分)と比べて遅めで有意差があった(P=0.025).【結論】検査前に基礎疾患などの問診に加え飲酒歴,睡眠薬・精神安定剤内服の有無を確認し,投与量を検討するのが望ましいと考えられた. |
索引用語 | プロポフォール, 麻酔下内視鏡検査 |