セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)十二指腸-腫瘍 |
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タイトル | 内P-256:当院における十二指腸(Vater部を除く)腫瘍性病変の検討 |
演者 | 木下 雄一(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター) |
共同演者 | 大日方 信幸(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 森田 亮(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 大石 嘉恭(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 佐々木 大祐(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 星野 博之(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 福岡 麻子(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 竹中 芳治(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 佐々木 貴浩(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 宮島 伸宜(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター), 中嶋 孝司(聖マリアンナ医大東横病院・消化器病センター) |
抄録 | 【目的】当院における十二指腸腫瘍性病変の現状を検討する.【方法】2008年3月から2013年3月までの期間で認めたVater乳頭腫瘍を除く,十二指腸腫瘍性病変15例を対象とした.15例をAdenoma群(A群),Carcinoma群(C群)に分け,腫瘍径,肉眼形態,絨毛構造,白色絨毛の有無,血管構造に注目し検討した.【成績】同期間における当院での上部内視鏡検査の件数はおよそ12000件であり,発見頻度は約0.13%と今まで報告されていた頻度より多く発見されていた.腫瘍径はA群で10.2±2.9mm,C群で24.3±8.4mmであった.肉眼形態では,A群は9例中7例が隆起型病変であった.C群は陥凹を有する病変が6例中5例に認められた.白色絨毛はC群で6例全例に認めた.A群では9例中3例に白色絨毛を認めかなかった.絨毛構造の異常はC群で萎縮が6例中3例,消失が2例であった.A群では9例中7例に絨毛構造に異常を認めなかった.血管構造異常はC群では2例に認めたが,A群では認めなかった.治療方法は,内視鏡治療が13例で外科的手術が2例であった.内視鏡的治療のうちEMRは5例,ESDが8例であった.外科的治療の対応となったものは全例C群であった.【まとめ】当院では十二指腸腫瘍性病変の発見頻度が一般的な発見頻度より高いが,近医からの紹介症例があることも関与していると考える.Adenoma/Carcinomaの内視鏡での鑑別は現状,困難である.形態的特徴として白色絨毛を有する陥凹病変はCarcinomaの可能性が高く注意が必要である.また,絨毛構造の消失やNBI拡大を使用した血管構造の評価はAdenoma,Carcinomaの鑑別の一助になる可能性がある.【結語】当院における十二指腸病変の特徴を画像供覧し,文献的考察を加え報告する. |
索引用語 | 十二指腸癌, 内視鏡 |