セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)十二指腸-ステント |
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タイトル | 内P-265:当施設における十二指腸ステント留置術の有用性に対する検討 |
演者 | 井上 貴功(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科) |
共同演者 | 西山 範(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 阿部 友太朗(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 大西 幸作(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 岩谷 修子(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 田畑 優貴(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 野崎 泰俊(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 井上 浩一(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 澁川 成弘(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 石井 修二(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 葛下 典由(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 春名 能通(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科), 井上 敦雄(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科) |
抄録 | 【背景】悪性胃十二指腸狭窄(GOO)は胃癌,膵・胆道癌などにより引き起こされる病態で,食欲不振,嘔気・嘔吐などの消化器症状を伴いQOLが低下するため,改善が求められる.2010年4月よりGOOに対して経内視鏡的十二指腸ステント留置術が保険収載され,使用可能となった.【目的】当院におけるGOOに対する経内視鏡的十二指腸ステント留置術を行い,その治療成績及び問題点を明らかにする.【対象・方法】2010年11月から2013年3月までにGOOを来たした22例,26回を対象とした.疾患の内訳は胃癌12例,膵臓癌8例,膵内分泌腫瘍1例,胆嚢癌1例であった.TJF-260Vを1例,ダブルバルーン小腸内視鏡が1例,その他はCF-H260AIを用いてTTS法で胃十二指腸ステント(WallFlex Duodenal Stent)を留置した.【結果】全例でステントの挿入手技には成功し,合併症としては穿孔逸脱などは存在しなかった.平均留置時間は24.6分(15分~48分)であった.挿入したステント長は6cm4例,9cm17例,12cm4例,6cm×2本1例.処置前のGOOSSは0点20例,1点2例,2点2例,3点2例に対し,処置後は0点4例,2点3例,3点19例と改善した.ステント留置後死亡したのは17例であり,生存期間は平均118日(21日~481日)であった.十二指腸ステントを留置したために経乳頭処置が不能になった症例を認め,その症例に関しては一度十二指腸ステントを抜去し,再挿入している.【考察】十二指腸ステント留置は比較的安全に行え,逸脱は認めなかった.悪性胆道狭窄を伴う例では胆管ステント入れ替えを考慮し慎重に挿入すべきである.特に十二指腸ステント留置後では胆管ステント挿入は非常に困難である点を留意すべきと考えられた.【結論】GOOに対して,十二指腸ステントは安全に挿入可能でQOLの改善において有効であると考えられる. |
索引用語 | 十二指腸ステント, 悪性胃・十二指腸狭窄 |