セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)十二指腸-ステント |
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タイトル | 内P-266:悪性胃十二指腸閉塞に対するステント留置と留置後化学療法の治療成績 |
演者 | 加藤 知爾(国立がん研究センター東病院・消化管内科) |
共同演者 | 矢野 友規(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 設楽 紘平(国立がん研究センター東病院・消化管腫瘍科), 福岡 聖大(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 久保木 恭利(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 森本 浩之(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 大瀬良 省三(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 鳩貝 健(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 宮本 英明(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 柳下 淳(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 依田 雄介(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 小田柿 智之(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 大野 康寛(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 池松 弘朗(国立がん研究センター東病院・消化管内科), 金子 和弘(国立がん研究センター東病院・消化管内科) |
抄録 | 【背景】悪性腫瘍による胃十二指腸閉塞は患者のQOLを著しく低下させ,化学療法などの積極的な治療が制限されることもある.十二指腸の閉塞に対するステント(SEMS)留置後の化学療法の成績に関する報告は少ない.【目的】十二指腸SEMSとその後の化学療法の治療成績を明らかにすること. 【方法】2010年4月から2012年12月まで悪性胃十二指腸閉塞対してSMSを行った35例をretrospectiveに検討.留置後化学療法の予定であった23例については化学療法について追加検討した. 【結果】全35例の患者背景は,年齢(中央値)66歳(33-79),PS1(範囲0-3),GOOSSスコア1(0-2) .原疾患は膵癌14例,胃癌15例,その他6例.狭窄長は50mm(10-100).SEMSの手技成功率は100%で術中合併症は認めなかった.留置後GOOSSスコア3(0-3)でスコア3は21例(60%),食事開始までの期間は4日(1-8),食事可能期間34日(4-987).化学療法予定の23例中,化学療法を施行されたのは17例(74%)で,施行不能5例がSEMS留置後原病が増悪,対症療法に移行.化学療法17 例の背景は,胃癌10例,膵癌6例,乳癌1例.PS2以上が5例.前治療歴なし:あり;6:11.留置から化学療法開始までの期間は10 日(5-26),治療内容はPTX4例,TS-1+CDDP3例,GEM4例,他6例で,経口抗がん剤を含む治療は5例(30%).化学療法実施期間は58日間(9-902)で,ステント留置関連の有害事象は膵炎1例とステント逸脱1例認めたが,重篤な合併症は認めなかった.化学療法の効果は,奏効率21%で生存期間中央値は106日(31-992)だった. 【結語】悪性腫瘍による胃十二指腸閉塞に対するSEMSは安全で,多くの症例で食事が可能となり,速やかに化学療法開始できている症例が多かった.また,化学療法中にもステント留置による重篤な合併症は認めず安全に治療可能であった. |
索引用語 | 悪性胃十二指腸閉塞, 十二指腸ステント |