セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)小腸-症例その他3 |
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タイトル | 内P-289:経鼻内視鏡的イレウス管留置術を利用したEDチューブ留置法 |
演者 | 平田 尚志(国立岩国医療センター・消化器内科) |
共同演者 | 井川 翔子(国立岩国医療センター・消化器内科), 宮本 和也(国立岩国医療センター・消化器内科), 皿谷 洋祐(国立岩国医療センター・消化器内科), 谷岡 大輔(国立岩国医療センター・消化器内科), 横峰 和典(国立岩国医療センター・消化器内科), 田中 盛富(国立岩国医療センター・消化器内科), 宮下 真奈備(国立岩国医療センター・消化器内科), 藤本 剛(国立岩国医療センター・消化器内科), 田中 彰一(国立岩国医療センター・消化器内科) |
抄録 | 【目的】経口摂取が困難な症例に対しての経腸栄養目的のEDチューブ留置は日常臨床で必要となる処置である.しかしながら,十二指腸深部までの挿入が必要な場合や術後などで上部消化管に瘻孔形成がある場合などにおいては,透視下用手法でも時に挿入困難となる.このような困難例に対しては,EDチューブ先端に糸を結び付けて,内視鏡で誘導する方法も良く行われているが,今回我々が提示する経鼻内視鏡的イレウス管留置術を利用した方法は,比較的簡便,短時間,確実に,十二指腸深部~空腸までの留置が可能であり,臨床で役立つ手技と思われたので報告する.【方法】経鼻内視鏡的イレウス管留置術は,経鼻内視鏡を十二指腸下降脚まで挿入した後,鉗子孔よりガイドワイヤを留置し,経鼻内視鏡を抜去,その後留置したガイドワイヤに沿わせて透視下でイレウス管を挿入してゆく方法で,透視下用手イレウス管留置法では時に越えにくい幽門を容易に越えることが可能な有用な方法である.この手技を利用して,今回EDチューブ留置法を考案した.すなわち,今回使用したEDチューブ(COVIDENニューエンテラルフィーディングチューブ)は通常使用ではガイドワイヤは先端を通過しないが,先端部分は20G針を使って,容易に孔を作ることができ,ガイドワイヤ通過が可能となる.その後は経鼻内視鏡的イレウス管留置術と同様の方法でEDチューブを容易に留置することができる.【成績】現在までのところ3例に試みて,3例とも成功している.1例目は食道穿孔手術後の症例,2例目は食道癌術後難治性瘻孔を形成した症例,3例目は胆摘後急性膵炎の症例だった.【結論】経鼻内視鏡的イレウス管留置術を利用したEDチューブ留置法はEDチューブを深部に留置する際に有用な方法と思われた. |
索引用語 | EDチューブ, 経鼻内視鏡 |