セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)小腸-カプセル内視鏡1 |
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タイトル | 内P-302:カプセル内視鏡にて確認し得た日本海裂頭条虫症の3例 |
演者 | 楠本 侑弘(大阪警察病院・内科) |
共同演者 | 山口 真二郎(大阪警察病院・内科), 上間 遼太郎(大阪警察病院・内科), 佐藤 克彦(大阪警察病院・内科), 姫野 愛子(大阪警察病院・内科), 占部 真貴子(大阪警察病院・内科), 妻野 恵理(大阪警察病院・内科), 須田 貴広(大阪警察病院・内科), 堀江 真以(大阪警察病院・内科), 大嶋 太郎(大阪警察病院・内科), 景山 宏之(大阪警察病院・内科DELIMITER大阪警察病院・ER・総合診療センター), 宇田 創(大阪警察病院・内科), 村田 真衣子(大阪警察病院・内科), 宮竹 英希(大阪警察病院・内科), 水谷 昌代(大阪警察病院・内科), 岡田 章良(大阪警察病院・内科), 河相 直樹(大阪警察病院・内科), 尾下 正秀(大阪警察病院・内科) |
抄録 | 【はじめに】近年,カプセル内視鏡(以下,CE)やダブルバルーン小腸内視鏡などの小腸検査手段が普及してきている.これらの手技によって診断された消化管寄生虫症の報告が散見される.【症例】20歳代・女性,50歳代・女性,30歳代・男性.主訴は,全例に水様性下痢を認め,排便時に白色調の紐状排泄物を認めたため受診.鮭の寿司の摂食歴を2例に認めたが,1例は不明であった.便検査にて虫卵及び虫体を2例に認めた.いずれも腸管寄生虫症の疑いにてCEを施行したところ,全例に体節を有する白色・紐状の条虫虫体(小腸のみが1例,小腸から大腸にかけてが2例)があり,体節内部に虫卵の充満した子宮を認めたため,日本海裂頭条虫症と診断した.いずれの症例もPraziquantelにて駆虫を行い,2例が虫体の頭部を確認でき,1例が排泄された3匹のうち2匹の虫体の頭部を確認できた.その後,全症例ともに自覚症状も改善した.【結語】今回,我々は日本海裂頭条虫症の診断にCEが有用であった症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | カプセル内視鏡, 日本海裂頭条虫症 |