セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-IBD2 |
---|---|
タイトル | 内P-326:NBI併用Endocytoscopyによる潰瘍性大腸炎の活動性の評価 |
演者 | 前田 康晴(昭和大横浜市北部病院・消化器センター) |
共同演者 | 工藤 進英(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 大塚 和朗(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 若村 邦彦(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 森 悠一(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 山内 章裕(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 林 靖子(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 久津川 誠(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 三澤 将史(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 小形 典之(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 児玉 健太(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 林 武雅(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 和田 祥城(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 宮地 英行(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 山村 冬彦(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 濱谷 茂治(昭和大横浜市北部病院・病理科) |
抄録 | 【背景】:超拡大内視鏡(Endocytoscopy:EC)は生体内で細胞レベルの拡大観察がリアルタイムで可能であり,更にECにNBIを併用(EC-NBI)すると微細な血行動態の観察も可能である.また,ECによる潰瘍性大腸炎(UC)の活動性の評価についての報告もある.【目的】:UC患者の活動性評価におけるEC-NBIの有用性を検討する.【方法】:当センター通院中のUC患者のうち,一眼タイプ一体型EC(Y-0020,Olympus)を用いて大腸検査を施行した33例を対象とした.通常内視鏡観察にて直腸内で,最も炎症の強い部位を同定し,EC-NBI観察にて微小血管の視認性と口径変化を評価しobscure,visible,dilatedに分類した.EC-NBI所見と病理学的活動性(Matts’ grade:MG),臨床的活動性(Sutherland Index:SI)の関連性を検討した.またEC-NBI所見の3人の診断医(Ya. M., Yu. M., and K. W.)間一致率を評価した.【成績】:EC-NBI所見の内訳はobscure 9例,visible 14例,dilated 10例.EC-NBI所見(obscure,visible,dilated)のMGごとの内訳は, MG1:83.3%,16.7%,0%,MG2:40.0%,60.0%,0%,MG3:0%,75.0%,25.0%,MG4:0%,0%,100%,MG5:0%,0%,100%.SIの平均値はobscure:1.8,visible:2.7,dilated : 6.5であった.EC-NBI所見とMG,SIの相関係数は0.827 (P < 0.001),0.692 (P < 0.001).診断医間一致率はK = 0.82 (P < 0.001)であった. 【結論】:EC-NBI所見はUCの活動性との相関性と,高い診断医間一致率を認めた.EC-NBIは,UCの活動性評価に有用である可能性が示唆された. |
索引用語 | Endocyte, 潰瘍性大腸炎 |