セッション情報 |
ポスターセッション(消化器内視鏡学会)
大腸-NET
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タイトル |
内P-333:当院での直腸カルチノイドの治療選択
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演者 |
安孫子 幸人(岩手医大・消化器・肝臓内科) |
共同演者 |
鳥谷 洋右(岩手医大・消化器・肝臓内科), 松田 望(岩手医大・消化器・肝臓内科), 佐藤 邦彦(岩手医大・消化器・肝臓内科), 小坂 崇(岩手医大・消化器・肝臓内科), 春日井 聡(岩手医大・消化器・肝臓内科), 柴田 将(岩手医大・消化器・肝臓内科), 久多良 徳彦(岩手医大・消化器・肝臓内科), 小穴 修平(岩手医大・消化器・肝臓内科), 廣田 茂(岩手医大・消化器・肝臓内科), 遠藤 昌樹(岩手医大・消化器・肝臓内科), 千葉 俊美(岩手医大・消化器・肝臓内科), 鈴木 一幸(岩手医大・消化器・肝臓内科) |
抄録 |
消化管カルチノイドは直腸に好発し,は特に下部直腸に多く,10mm以下で発見される.腫瘍の主座は粘膜下のため,これまでは内視鏡的粘膜切除術(EMR)は深部断端陽性率が高い事が問題であった. 近年,EVLデバイスを用いた内視鏡的吸引粘膜切除術(EMR-L)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を用いた治療が数多く報告されている.当院ではEMRもしくはESDにて腫瘍切除を行っており,今回,当院における直腸カルチノイド腫瘍に対する治療成績を検討した.(対象)2005年4月から2012年12月までに当科において治療を行った直腸カルチノイド症例25例,25病変.(男性:女性 19:6 平均57.2歳(40~74歳))(結果)治療方法は全例内視鏡切除であり,治療法はEMR6例,ESD19例であり,切除腫瘍径は全例10mm以下であった.完全切除率はEMR 83.3%(5/6),ESD 89.5%(17/19)であり,術中,術後における合併症は認められず,また経過観察例では転移,再発症例は認められていない.(結果)10mm以下のカルチノイドは内視鏡適応病変であるが,ESDは手技難度や手技時間ではEMRと比較し高い傾向であるが,一方で高い治療成績であり,優れた治療方法と考えられた.しかし,10mm以下の病変であってもリンパ節転移例の報告もあり,注意が必要と思われた. |
索引用語 |
カルチノイド, 内視鏡治療 |