セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-炎症

タイトル 内P-337:

当院におけるClostridium difficile infectionに対する診断アルゴリズムと大腸内視鏡の役割

演者 徳原 満雄(大東中央病院)
共同演者 進藤 嘉一(大東中央病院), 関 守一(大東中央病院)
抄録 Clostridium difficile infection(以下CDI)は抗菌薬起因性疾患の面と院内感染症の面を併せもつ重要な腸管感染症である.特に高齢者や重度の基礎疾患をもつ患者においてCDIが発症した場合は治療開始の遅れが致命的になることがあるため早期の診断が重要である.しかし診断法として広く知られている便のCDtoxin迅速検査の感度は60~95%と幅があり大腸内視鏡によって偽膜が証明できる割合は50%前後といわれているため,これらの検査結果が陰性ということのみでCDIを除外した場合多数の症例が見落とされることになる.そのため当院では便のCDtoxin迅速検査,大腸内視鏡の結果のみにとらわれず患者背景,臨床症状,血液検査所見,腹部US・CT所見も加えて総合的にCDIの診断を行い,診断された症例に対して即座に治療を開始している.当院で作成されたCDI診断アルゴリズムの中の大腸内視鏡の意義と役割,また典型的偽膜を認めないCDI症例の大腸内視鏡上の特徴について考察し報告する.
索引用語 Clostridium difficile infection, CDtoxin迅速検査