セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-ESD2 |
---|---|
タイトル | 内P-360:大腸内視鏡的粘膜切除術における後出血の予測因子の検討 |
演者 | 佐々木 玲奈(国保君津中央病院・消化器科) |
共同演者 | 亀崎 秀宏(国保君津中央病院・消化器科), 杉田 統(国保君津中央病院・消化器科), 若松 徹(国保君津中央病院・消化器科), 小関 寛隆(国保君津中央病院・消化器科), 新井 裕之(国保君津中央病院・消化器科), 辻本 彰子(国保君津中央病院・消化器科), 妹尾 純一(国保君津中央病院・消化器科), 藤本 竜也(国保君津中央病院・消化器科), 山田 博之(国保君津中央病院・消化器科), 大部 誠道(国保君津中央病院・消化器科), 藤森 基次(国保君津中央病院・消化器科), 吉田 有(国保君津中央病院・消化器科), 駒 嘉宏(国保君津中央病院・消化器科), 畦元 亮作(国保君津中央病院・消化器科), 鈴木 紀彰(国保君津中央病院・消化器科), 福山 悦男(国保君津中央病院・消化器科) |
抄録 | 【目的】大腸内視鏡的粘膜切除術は大腸腫瘍性病変に対する比較的侵襲性の低い治療法として普及してきた.治療件数の増加に伴い,偶発症に遭遇する機会も珍しいことでは無くなった.今回我々は,偶発症のうち頻度の高い後出血に着目し,その予測因子を抽出することを目的とした.【方法】2011年11月から2012年10月までに大腸内視鏡的粘膜切除術が施行された498症例1072病変を対象にし,後出血をきたした13病変(出血群)と,残りの1059病変(非出血群)の2群に分けて解析した.解析方法は,年齢(<80:≧80),性別(女:男),部位(直腸~肝彎:上行~盲腸),腫瘍径(<10:≧10),肉眼形態(非Ip:Ip),組織型(良性:悪性),切除回数(一括:分割),常習飲酒(無:有),喫煙(無:有),抗血小板薬(無:有),抗凝固薬(無:有)を説明変数とし,後出血(無:有)を目的変数にロジスティック回帰分析を行った.【成績】全患者背景は,年齢66.9±9.8歳(35-87歳),性別 男355名,女143名であった.多変量解析の結果抽出された項目は,性別,部位,組織型,常習飲酒,喫煙であり,オッズ比は,男性0.164(p=0.015),上行~盲腸0.931(p=0.167),悪性11.425(p<0.001),常習飲酒4.867(p=0.046),喫煙5.020(p=0.014)となった.【結論】腫瘍の組織型で悪性が疑われる場合,後出血の可能性を念頭に置くことが必要といえる.また,常習飲酒,喫煙が後出血の予測因子として抽出されたことより,治療前後の禁酒,喫煙の指導の徹底が重要と考えられた. |
索引用語 | 後出血, 内視鏡的粘膜切除術 |