セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-ESD3

タイトル 内P-363:

一般病院における大腸ESD治療成績の検討

演者 石山 修平(岡山済生会総合病院・内科)
共同演者 塩出 純二(岡山済生会総合病院・内科), 吉岡 正雄(岡山済生会総合病院・内科), 藤原 明子(岡山済生会総合病院・内科), 伊藤 守(岡山済生会総合病院・内科), 藤井 雅邦(岡山済生会総合病院・内科), 山本 久美子(岡山済生会総合病院・内科), 村上 尚子(岡山済生会総合病院・内科), 齋藤 玄哲(岡山済生会総合病院・内科), 金藤 光博(岡山済生会総合病院・内科), 關 杏奈(岡山済生会総合病院・内科), 後藤田 達洋(岡山済生会総合病院・内科), 足立 卓哉(岡山済生会総合病院・内科)
抄録 背景:大腸ESDが2012年4月より保険収載された.適応や技術的難易度,偶発症対策など解決すべき課題は多い.一般病院における大腸ESDの現状及び問題点を報告する.対象・方法:2005年から2012年12月の期間において当院にて大腸ESDを施行した140症例(切除断念例含).適応は大腸ESD標準化検討部会の適応基準案を準拠した.平均観察期間中央値1200日.男性80女性60.平均年齢中央値67歳(37~87歳).病変局在回盲12/A22T13/D10/S25/RS14/Ra14/Rb30.病変肉眼型LST-G(homo)36/LST-G(mixed)35/LST-NG(flat)42/LST-NG(p-dep)10/Is17.結果:平均病変径28ミリ(10~120).切除時間平均95分(16~350).スネア併用あり35%.一括切除率75%.切除断念3.5%.偶発症術中穿孔3/遅発穿孔1/後出血3.最終診断大腸腺腫64早期大腸癌76.病理SM癌10%.垂直断端陽性3例2%.病理学的非治癒切除率12%.追加外科切除7%.治癒切除と判定し経過観察となった症例に遺残再発は認めなかった.ESD中に高度の繊維化を認めたもの(F2群22例)と繊維化が軽度または認めなかったもの(F1F0群118例)で治療成績を検討した.F2群におけるLST-NGの比率F2群56%F1F0群36%.所要時間F2群112分/F1F0群92分.一括切除率F2群45%/F1F0群81%.切除断念F2群4例/F1F0群1例.結語:ESDによって従来のEMRでは切除不能であった大型病変に対しても内視鏡的切除が可能になった.高度繊維化症例は今後の課題である.
索引用語 大腸ESD, 線維化