セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-鋸歯状病変1

タイトル 内P-374:

SSA/Pの内視鏡治療適応に関する検討

演者 齊藤 裕平(広島市立安佐市民病院・消化器内科)
共同演者 永田 信二(広島市立安佐市民病院・内視鏡内科), 平野 大樹(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 宮木 英輔(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 田丸 弓弦(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 鳩岡 正浩(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 高田 俊介(広島市立安佐市民病院・内視鏡内科), 上田 裕之(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 脇 浩司(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 桑原 健一(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 木村 茂(広島市立安佐市民病院・消化器内科), 嶋本 文雄(広島市立安佐市民病院・臨床検査部), 金子 真弓(広島市立安佐市民病院・臨床検査部), 辻 恵二(広島市立安佐市民病院・消化器内科)
抄録 【背景】大腸SSA/P(sessile serrated adenoma/polyp)は癌化ポテンシャルが高く,注目されているが,診断や治療適応などについては一定の見解がない.【目的】SSA/Pの臨床病理学的特徴から,内視鏡治療適応について検討する.【対象と方法】2012年9月までに拡大観察後, 内視鏡的に切除され,2人の病理医により,SSA/Pと診断した184例.部位,大きさ,形態,異型度からSSA/Pの内視鏡的治療適応について検討した.SSA/Pの定義は,樋口らと八尾らの基準(大腸癌研究会提唱)に準じた.【結果】SSA/Pの大腸内分布は右側135例,左側49例であった.部位別の高異型度腺腫と癌の割合は,右側:20% (27/135),左側:14.3% (7/49)であり,右側に多かった.形態別では,隆起型(Is,Is集簇,Isp,Ip)は103例,表面型(IIa)は80例であった.形態別の高異型度腺腫と癌の割合は,隆起:18.4% (19/103),表面:18.8% (15/80)で,差は認めなかったが,癌の割合は,隆起:6.8% (7/103),表面:0% (0/80)で,隆起型に多く認めた.SSA/Pの大きさ別の高異型度腺腫と癌の割合は,-4mm:0% (0/7),5-9mm:14.0% (12/86),10mm-:22.2% (22/90)であった.部位別,大きさ別の高異型度腺腫と癌の割合は,右側では,-4mm:0% (0/6),5-9mm:17.2% (10/58),10mm-:24.3% (17/70)で,左側では,-4mm:0% (0/1),5-9mm:7.1% (2/28),10mm-:25.0% (5/20)で,癌の割合は, 右側では,-4mm:0% (0/6),5-9mm:3.4% (2/58),10mm-:4/3% (3/70)で,左側では,-4mm:0% (0/1),5-9mm:0% (0/28),10mm-:10% (2/20)で,右側では5mm以上,左側では10mm以上で癌を認めた.【結論】右側SSA/Pでは5mmを超えるもの,左側SSA/Pでは10mmを超えるものが内視鏡治療の適応と考えられた.
索引用語 SSA/P, 内視鏡治療