セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-鋸歯状病変1 |
---|---|
タイトル | 内P-377:当院で切除された大腸鋸歯状病変の臨床的背景と病理診断の検討 |
演者 | 大西 敦之(高野病院) |
共同演者 | 野崎 良一(高野病院), 大湾 朝尚(高野病院), 入江 朋子(高野病院), 佐藤 太一(高野病院), 野口 忠昭(高野病院), 深見 賢作(高野病院), 中村 寧(高野病院), 村田 隆二(高野病院), 久野 三郎(高野病院), 福永 光子(高野病院), 佐伯 泰慎(高野病院), 山田 一隆(高野病院), 高野 正博(高野病院) |
抄録 | 【目的】新しい疾患概念であるsessile serrated adenoma/polyp(以下SSA/P)の臨床的特徴は不明な点が多く,臨床の現場ではSSA/Pの取り扱いが大きな問題となっている今回当院で切除された大腸鋸歯状病変の臨床的背景と病理診断について検討を行った.【対象】2011年1月から2012年9月までに当院で切除された大腸ポリープのうち病理学的に鋸歯状病変(traditional serrated adenoma(以下TSA):83例,病変径10mm以上の過形成性ポリープ〔以下LHP〕:108例,SSA/P:9例)と診断された200病変について検討を行った【結果】平均年齢はTSAが60.9±14.0歳,LHPが57.2±12.5歳,SSA/Pが65.7±11.4歳だった.男女比はTSAが男性62例(75%)女性21例(25%),LHPが男性69例(64%)女性39例(36%),SSA/Pが男性4例(45%)女性5例(55%)だった.病変の大きさはTSAが9.4±6.4mm,LHPが12.5±3.6mm ,SSA/Pが14.6±5.9mmであり,TSAとSSA/Pに有意差を認めた(p<0.05)存在部位ではTSAは右側結腸30例(36%),左側結腸37例(45%),直腸16例(19%),LHPが右側結腸67例(62%),左側結腸38例(35%),直腸3例(3%),SSA/Pが右側結腸7例(78%),左側結腸2例(12%),直腸0例だった.SSA/PはTSAと比較し優位に右側結腸に好発していた(p<0.05)当院から病理診断を依頼している施設別ではTSAが施設Aで59例(71%),施設Bで10例(12%),施設Cで12例(17%),LHPが施設Aで89例(82%),施設Bで3例(3%),施設Cで16例(15%),SSA/Pが施設Aで7例(84%),施設Bで2例(16%),施設Cで0例と施設間で若干の差を認めた【結論】SSA/PはTSAと比較して大きな病変が多く,右側結腸に好発する事が示唆された |
索引用語 | 大腸, SSA/P |