セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-鋸歯状病変2

タイトル 内P-380:

SSA/PのLASEREO Blue LASER Imaging併用拡大内視鏡診断

演者 高岡 遠(徳島大・消化器内科)
共同演者 藤野 泰輝(徳島大・消化器内科), 平尾 章博(徳島大・消化器内科), 宮本 佳彦(徳島大・消化器内科), 岡田 泰行(徳島大・消化器内科), 三井 康裕(徳島大・消化器内科), 田中 貴大(徳島大・消化器内科), 高場 梓(徳島大・消化器内科), 香川 美和子(徳島大・消化器内科), 友成 哲(徳島大・消化器内科), 津田 美穂(徳島大・消化器内科), 谷口 達哉(徳島大・消化器内科), 郷司 敬洋(徳島大・消化器内科), 矢野 弘美(徳島大・消化器内科), 北村 晋志(徳島大・消化器内科), 岡本 耕一(徳島大・消化器内科), 宮本 弘志(徳島大・消化器内科), 六車 直樹(徳島大・消化器内科), 岡久 稔也(徳島大・消化器内科), 高山 哲治(徳島大・消化器内科)
抄録 【目的】Sessile serrated adenoma/polyp (SSA/P)は,右側結腸に好発する無茎性病変として新しく提唱された病変であり,発癌ポテンシャルを有することが知られている.しかし,その診断基準は未だ統一されておらず,内視鏡診断においても不明な点が多い.そこでわれわれは,LASEREO Blue LASER Imaging(BLI)併用拡大内視鏡を用いてSSA/Pの内視鏡的特徴を検討した.【対象・方法】2012年12月から当院において内視鏡的に切除され,病理組織学的にSSA/Pと診断された5症例5病変の内視鏡所見を検討した.内視鏡所見は通常観察後にBLI併用拡大観察,クリスタルバイオレット染色(CV染色)拡大観察を行い下記の項目を検討した.検討項目A:通常観察1)発生部位2)肉眼型3)色調4)大きさ5)粘液付着の有無,B: BLI併用拡大観察6) 網目状血管の有無,7)小樹枝状血管の有無C:CV染色拡大観察8)pit形態.【結果】SSA/Pは全例右側結腸(Ce/A:0/5)に認められ,肉眼型はIs/IIa:1/4,色調は褪色/発赤調:5/0であった.腫瘍径中央値は12mm(8-15mm)で粘液付着は全例に認めた.BLI併用拡大観察では,網目状血管は認められなかったが小樹枝状血管を80%(4/1)に認め,BLI-brihgt modeにおいては病変が白色調に強調され認識しやすい傾向にあった.またCV染色拡大観察で全例に開大したII型pitを認めた.【結語】SSA/Pの100%に開大したII型pitを認め,BLIでは網目状血管は認めず,80%に小樹枝状血管を認めた.LASEREO BLI機能は従来に比し粘膜表層の微細血管の認識が容易となり,SSA/Pの微細血管,表面構造をより鮮明に描出することが可能となった.またBLI-bright機能は十分な光量が得られるため,検出率の向上においても有用である可能性が示唆された
索引用語 SSA/P, LASEREO Blue LASER Imaging