セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-鋸歯状病変2

タイトル 内P-381:

大腸鋸歯状病変におけるEndocytoscopy所見の検討

演者 小川 悠史(昭和大横浜市北部病院・消化器センター)
共同演者 工藤 進英(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 久津川 誠(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 池原 伸直(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 森 悠一(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 若村 邦彦(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 一政 克朗(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 武田 健一(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 三澤 将史(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 和田 祥城(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 林 武雅(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 宮地 英行(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 井上 晴洋(昭和大横浜市北部病院・消化器センター), 浜谷 茂治(昭和大横浜市北部病院・病理科)
抄録 【目的】大腸鋸歯状病変のうちsessile serrated adenoma/polyp(SSA/P),traditional serrated adenoma(TSA)は前癌病変とされ,正確な内視鏡診断が必要とされる.SSA/Pの色素拡大内視鏡所見は木村らにより報告されているが,診断に迷う病変も経験される.今回,大腸鋸歯状病変:hyperplastic polyp(HP),SSA/P,TSAのEndocytoscopy(以下EC)所見を明らかにすることを目的に検討を行った.
【方法と対象】2005年5月から2012年12月までに当院でEC観察後切除された5mm以上の大腸鋸歯状病変58病変(HP 27病変,SSA/P 12病変,TSA 19病変)を対象とした.EC所見は腺腔をstraight,star-like,oval,serrated,villousとし,核をfusiform,small roundに分類した.
【結果】腺腔の形状ではstar-likeはHPに有意に特徴的であった(p<0.001).ovalはSSA/Pに(p<0.001),serrated及びvillousはTSAに特徴的であった(p<0.001,p=0.002).核の形状ではfusiformはTSAに特徴的であった(p<0.001).しかし,HPとSSA/Pはsmall roundを呈し両者で有意差は認めなかった.
【結語】ECは大腸鋸歯状病変の鑑別に有用である.
索引用語 SSA/P, Endocytoscopy