セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-手術

タイトル 内P-383:

高度慢性便秘症に対する単孔式腹腔鏡下結腸全摘術

演者 河原 秀次郎(東京慈恵会医大柏病院・外科)
共同演者 渡辺 一裕(東京慈恵会医大柏病院・外科), 榎本 浩也(東京慈恵会医大柏病院・外科), 谷田部 沙織(東京慈恵会医大柏病院・外科), 秋葉 直志(東京慈恵会医大柏病院・外科), 小村 伸朗(東京慈恵会医大・外科), 矢永 勝彦(東京慈恵会医大・外科)
抄録 【緒言】内科的管理が困難な高度慢性便秘症は手術適応であるが,結腸全摘術+回腸直腸吻合術が標準術式と考えられている.開腹手術には抵抗感があっても,単孔式腹腔鏡下手術は比較的容易に受け入れられる術式である.我々は結腸全摘術をclipを用いず単孔式手術で行ってきたので報告する.【手術手技】臍部約3cmの切開創を造設しSILS portを装着して手術を開始する.まず大網を切開して,その切開創を患者の左側に進め結腸脾弯曲部を剥離受動し,さらに下行結腸を外側より剥離受動する.次に大網の切開創を患者の右側に進め結腸肝彎曲部を剥離受動し,上行結腸を外側より剥離受動する.結腸間膜の内側より十二指腸の水平脚を確認して腹膜を切開し,十二指腸下行脚から水平脚と膵鉤部を明らかにして腸間膜にwindow(窓)造設する.このwindowの左側腸間膜をLigaSureを用いて切開を進める.すなわち腸間膜内の血管を全くclip処理せず横行結腸間膜と下行結腸間膜とともに切断していく(mesocolon windows method:MWM).S状結腸と上部直腸を剥離受動後,IMAおよびSRAを温存して腸間膜を処理し,staplerで直腸Rs部を切断する.臍部より標本を切除後,回腸断端にanvilを装着し,再気腹後DST再建する.【成績】これまでに高度な慢性便秘症5例(男2例,女3例)を施行した.平均手術時間247.0 (230-265)分,平均出血量30.4 (0-62) ml,平均術後在院日数10.8日(10-12)であり,術後合併症はみられなかった.術後2年以上経過した1例にdefecograhyを行ったが良好な排便機能を有していた.【考察】MWMによって結腸全摘術が単孔式手術で行えるため,開腹手術には抵抗感がある患者でも,比較的容易に受け入れられる術式である.
索引用語 便秘症, 単孔式結腸全摘術