セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-手術

タイトル 内P-384:

S状結腸軸捻転症に対する内視鏡的整復術後待機的腹腔鏡補助下S状結腸切除術の有用性

演者 戸口 景介(耳原総合病院)
共同演者 岩谷 太平(耳原総合病院), 岡田 正博(耳原総合病院), 斉藤 和則(耳原総合病院), 小林 泰俊(耳原総合病院), 平林 邦昭(耳原総合病院), 山口 拓也(耳原総合病院)
抄録 はじめに,S状結腸軸捻転症は,緊急手術では死亡率,合併症率が高く,可能な限り待機的手術が推奨される.今回,内視鏡的整復術後に待機的腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した症例を5例経験し良好な経過を得たので報告する.症例,49歳女性,内視鏡整復術8日後に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行.合併症なく術後9日目に退院となる.術後32か月経過し再発なし.81歳男性,内視鏡整復術11日後に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行.合併症なく術後13日目に退院となる.術後21か月経過し再発なし.81歳男性,内視鏡整復術25日後に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行.合併症なく術後26日目に退院となる.再発なく術後9か月目に他病死となる.62歳女性,内視鏡整復術12日後に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行.合併症なく術後15日目に退院となる.術後24か月経過し再発なし.70歳男性,内視鏡整復術5日後に腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行.合併症なく術後15日目退院となる.術後2か月経過し再発なし.考察,S状結腸軸捻転症に対する内視鏡的整復術は緊急手術を回避でき有用な治療法と思われる.さらに,待機的S状結腸切除術を施行する際には前処置を施行することが可能となり,安全に手術を施行することも可能となる.前処置を施行できたことによりworking spaceも確保され腹腔鏡手術も可能となり有用な治療法と思われる.若干の文献的考察を加えて報告する.
索引用語 S状結腸軸捻転症, 腹腔鏡