セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-ステント2 |
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タイトル | 内P-395:当院における大腸悪性狭窄に対する金属ステント留置の検討 |
演者 | 飯塚 賢一(前橋赤十字病院・消化器内科) |
共同演者 | 土岐 譲(前橋赤十字病院・消化器内科), 大塚 修(前橋赤十字病院・消化器内科), 佐藤 洋子(前橋赤十字病院・消化器内科), 小林 修(前橋赤十字病院・消化器内科), 会澤 大介(前橋赤十字病院・消化器内科), 谷口 昌子(前橋赤十字病院・消化器内科), 高山 尚(前橋赤十字病院・消化器内科), 新井 弘隆(前橋赤十字病院・消化器内科), 豊田 満夫(前橋赤十字病院・消化器内科), 長島 多聞(前橋赤十字病院・消化器内科), 阿部 毅彦(前橋赤十字病院・消化器内科) |
抄録 | 【対象と方法】2012年1月より2013年2月までに当院で,SEMS(Self Expandable Metallic Stent)を留置した5例.使用ステントはWallFlex Colonic Stent(Boston Scientific社)22Fr・900mmのみを使用.留置法としてはTTS(through the scope)法を第一選択とし,状況に応じてOTW (over the wire)法で留置した.【結果】症例は男性3名・女性2名,平均年齢52.6歳(48~66歳)であった.疾患は大腸癌4例・多部位癌の浸潤1例で,部位は右側大腸2例・左側大腸3例であった.処置目的としては手術前の腸管減圧目的が3例・化学療法時の閉塞予防目的が1例・緩和目的1例であった.留置法としてはTTS法2例・OTW法3例であったが,OTW法3例の内2例は,経肛門的に極細経内視鏡を挿入し,SEMSの肛門側端を直視下で観察した.5例全例にSEMSは留置成功し,1例を除いて良好な減圧を得られた.また,穿孔は認められなかった.【考察】安全なSEMSの留置のためにはステントの展開状況が直視下に観察できることが重要と思われる.その為にはTTS法による留置が望ましいと考えるが,現在市販されているSEMSは収納時径10Frのため3.7mmの鉗子孔をもつ内視鏡が必要となる.当院では該当する内視鏡がGIF-2T240であり,積極的に使用する方針としているが,取り回しが悪く扱いにくい面もある.一方GIF-XP260Nなど極細経内視鏡は遠位大腸においては,病変への到達・閉塞部の口側端の確認など一連の操作を容易とするが,OTW法での処置となってしまい,ステントの位置をレントゲンのみで決定することとなってしまう.当院ではOTW法であっても極細経内視鏡を,経肛門的に再度挿入することで,処置の直視下観察を行っている.これにより患者は肛門からステントデバイスとスコープの2本が挿入されることになるが,患者の苦痛は許容範囲内で,かつTTS法と同様な処置の直視下観察が可能になるため,安全で確実なSEMS留置のために有用と思われた. |
索引用語 | 大腸悪性狭窄, 金属ステント |