セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-ステント3 |
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タイトル | 内P-399:悪性大腸閉塞の術前減圧におけるWallFlex Colonic Stentの有用性の検討 |
演者 | 藤本 竜也(国保君津中央病院・消化器科) |
共同演者 | 畦元 亮作(国保君津中央病院・消化器科), 杉田 統(国保君津中央病院・消化器科), 若松 徹(国保君津中央病院・消化器科), 佐々木 玲奈(国保君津中央病院・消化器科), 小関 寛隆(国保君津中央病院・消化器科), 新井 裕之(国保君津中央病院・消化器科), 辻本 彰子(国保君津中央病院・消化器科), 妹尾 純一(国保君津中央病院・消化器科), 山田 博之(国保君津中央病院・消化器科), 大部 誠道(国保君津中央病院・消化器科), 藤森 基次(国保君津中央病院・消化器科), 駒 嘉宏(国保君津中央病院・消化器科), 吉田 有(国保君津中央病院・消化器科), 柳澤 真司(国保君津中央病院・外科), 海保 隆(国保君津中央病院・外科), 鈴木 紀彰(国保君津中央病院・消化器科), 福山 悦男(国保君津中央病院・消化器科) |
抄録 | 悪性大腸閉塞は大腸癌患者の8%~25%の患者みられ,緊急手術による大腸減圧は高い罹患率と死亡率と関連すると報告されている.近年,主に海外において悪性大腸閉塞に対する大腸ステント留置術の有用性が報告されている.2012年より本邦で大腸ステント:WallFlex Colonic Stent (Boston-Scienific社製)が保険収載されて以降,当院でも積極的にステント留置術を施行している.[目的]悪性大腸閉塞の腸管切除術前(BTS)における本デバイスの有用性を検討した.[対象・方法]2012年3月から2013年3月までに悪性大腸閉塞または高度な狭窄を来たして大腸ステントを留置した44症例のうち,BTS目的に行った29症例を対象とした.性別は男性17例,女性12例,平均年齢は71.0歳(43-90歳).全症例が大腸原発であり,回盲部2例,上行結腸4例,横行結腸8例,下行結腸4例,S状結腸7例,直腸4例.閉塞状態はイレウス17例,サブイレウス8例,軽症状狭窄4例.大腸ステント研究会の提案する大腸閉塞スコア(CROSS)を用いて留置後の臨床的効果および合併症について検討した.[結果]27例(93.1%)で留置に成功.ステント拡張率は留置直後:平均37%から翌日:62%まで拡張.食事はステント留置後から平均2.3日後より開始.CROSSは留置前:1.35±1.42から留置後:3.28±1.22と有意に改善が見られた(p<0.0001).原発巣切除は平均18.0日(9-30日)後に施行.早期合併症はワイヤー穿孔による誤留置が1例あり,後期合併症は見られなかった.[結論]本デバイスはTTS法のため留置がより容易となり,臨床症状の改善効果も高いものであった.BTSにおける大腸ステントは,手術までの待機中に十分な減圧,経口摂取の継続,一時退院が可能となり,口側腸管の精査も行えるなど,患者のQOLや術前精査の面でも有用と考えられる. |
索引用語 | 大腸ステント, wallflex |