セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-ステント3

タイトル 内P-404:

悪性大腸狭窄に対して大腸ステント療法を行った6例の検討

演者 浅井 純(公立松任石川中央病院・消化器内科)
共同演者 友影 美貴(公立松任石川中央病院・消化器内科), 西川 昌志(公立松任石川中央病院・消化器内科), 高畠 央(公立松任石川中央病院・消化器内科), 卜部 健(公立松任石川中央病院・消化器内科), 廣瀬 淳史(公立松任石川中央病院・外科), 能登 正浩(公立松任石川中央病院・外科), 石井 要(公立松任石川中央病院・外科), 竹田 利弥(公立松任石川中央病院・外科), 谷 卓(公立松任石川中央病院・外科), 八木 雅夫(公立松任石川中央病院・外科)
抄録 [背景]悪性大腸狭窄に対するSelf-Expandable Metallic Stent(SEMS)留置術は以前よりその有効性が報告されていた.緩和治療として姑息的に狭窄を解除する用法や,緊急手術を回避して待機的手術を施行するための術前留置Bridge to surgery(BTS)の用法が挙げられている.2012年1月より全国的に保険診療として施行可能となり,当院でも2012年2月より導入されたことから,その成績を検討する.[目的]悪性大腸狭窄に対するSEMS留置術の有用性を検討する.[対象と方法]2012年2月14日から2013年2月20日までに当院においてSEMSを留置した6例を対象としretrospectiveに検討した.[結果]SEMS留置施行理由は姑息的留置4例,BTS2例であった.狭窄部位は直腸1例,S状結腸3例,横行結腸2例であった.全例 WallFlex Colonic Stentを使用した.全例で留置成功であった.BTS症例では手術までの間ステント不全は認めなかった.姑息的留置症例では3例はステント不全は認めず,1例のみ排便コントロールが不良であったため経肛門的イレウス管をステント内に追加留置した.合併症としては,1例のみガイドワイヤーによる微小穿孔を認めたが,そのほか重篤が偶発症は認めなかった.[結論]悪性大腸狭窄に対するSEMS留置術は比較的安全かつ有用であると考えらえた.
索引用語 大腸癌, 大腸ステント