セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-その他

タイトル 内P-411:

当院で経験した炎症性筋腺管ポリープ(Inflammatory myoglandular polyp,IMGP)の診断

演者 下嶋 優紀夫(東京女子医大東医療センター・外科)
共同演者 吉松 和彦(東京女子医大東医療センター・外科), 横溝 肇(東京女子医大東医療センター・外科), 大澤 岳史(東京女子医大東医療センター・外科), 塩澤 俊一(東京女子医大東医療センター・外科), 山田 理恵子(東京女子医大東医療センター・検査科), 大塚 洋子(東京女子医大東医療センター・検査科), 坂本 輝彦(東京女子医大東医療センター・検査科), 加藤 博之(東京女子医大東医療センター・検査科), 成高 義彦(東京女子医大東医療センター・外科)
抄録 【目的】炎症性筋腺管ポリープ(IMGP)は1992年にNakamuraらによって提唱された,血便や貧血の原因となり得るポリープである.今回,当院にて5例のIMGPを経験したので報告する.【症例】症例は,年齢が10代後半から70代で,男性2例,女性3例であった.主訴は,便潜血陽性4例,腹痛,下痢,鮮血便がそれぞれ1例であった.内視鏡観察では,占居部位がS状結腸4例,下行結腸1例で,形態はすべてIp様で発赤を伴った分葉状であった.pit patternはいずれもII型を呈し,大きさは14mmから30mmで平均18mmであった.4例にpolypectomyを1例にEMRを施行した.【病理結果】病理組織学的には,粘膜筋板の増生および一部嚢胞状拡張を伴う過形成の腺管と粘膜固有性の炎症性肉芽組織を認めた.【考察】IMGPは悪性化の報告はなく,予後良好な疾患である.内視鏡的には若年性ポリープ,Peutz-Jeghers型ポリープと鑑別が必要となるが,病理組織学的には容易に診断でき,治療は一般的に内視鏡的切除とされる.若干の文献的な考察を加え,報告する.
索引用語 IMGP, 診断