セッション情報 |
ポスターセッション(消化器内視鏡学会)
大腸-診断・治療1
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タイトル |
内P-421:大腸腺腫患者の内視鏡的切除後の長期経過
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演者 |
木村 聖路(国保三戸中央病院・内科) |
共同演者 |
田中 正則(弘前市立病院・臨床検査科), 濱舘 貴徳(弘前大大学院・消化器血液内科学), 福田 真作(弘前大大学院・消化器血液内科学) |
抄録 |
【目的】大腸腫瘍の内視鏡治療後の長期経過において,再度治療を要する腺腫またはindex lesion (10mm以上,高異型度腺腫,癌)が発生するための危険因子を検討した.【方法】内視鏡切除した腺腫または粘膜内癌患者で治療後1年以上の間隔を空け経過観察した403例を,初回治療後観察のみの単回切除群(A群)225例と再治療を要した複数回切除群(B群)178例に分類した.B群を更にindex lesion 以外の治療群(C群)109例とindex lesion治療群(D群)69例に分類し,年齢性別,観察期間,初回治療における切除個数,最大サイズ,病変部位,肉眼形態,組織所見について比較検討した.【成績】A群66.7歳,1.06:1,B群65.6歳,2.70:1,C群65.4歳,2.53:1,D群65.9歳,2.95:1で,B群はA群より男性比が高く(p<0.001),C群とD群はほぼ同率.期間はA群68.4月,B群80.5月,C群76.9月,D群85.8月で,B群はA群より長く(p<0.05),C,D群間は有意差なし.個数はA群1.38個,B群1.94個,C群1.95個,D群1.93個で,A群よりB群が多く(p<0.0001),C群とD群は有意差なし.サイズはA群8.46mm,B群9.41mm,C群9.18mm,D群9.61mmで,A群よりB群が大きく(p<0.05),C群とD群は有意差なし.部位はA群,B群で左側58.2%,48.9%,右側28.9%,23.6%,両側12.9%,27.5%で,B群が有意に右側移動した(p<0.005).C,D群間に有意差なし.形態はA群,B群で1s,1sp型65.5%,58.1%,1p型19.8%,30.3%,LST型8.5%,7.1%,2a,2c型6.2%,4.5%で,B群で有茎型が多かった(p<0.05).C,D群間に有意差なし.病理はA群は低異型度腺腫72.4%,高異型度腺腫または癌27.6%,B群64.0%,36.0%,C群70.6%,29.4%,D群56.5%,43.5%で,C群とD群間に有意差を認めた(p<0.05).【結論】初回治療において,男性で,病変数が多く,サイズが大きく,右側病変を伴い,有茎性病変を伴えば,経過観察中に治療が必要な腺腫または癌が発生しやすい.Index lesionが発生するには初回の組織所見がより大切である. |
索引用語 |
大腸腺腫, サーベイランス |