セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-出血1

タイトル 内P-431:

当院における大腸憩室出血の検討

演者 森田 幸弘(大津市民病院・消化器内科)
共同演者 岩井 直人(大津市民病院・消化器内科), 藤井 恒太(大津市民病院・消化器内科), 高田 龍介(大津市民病院・消化器内科), 高谷 宏樹(大津市民病院・消化器内科), 益澤 明(大津市民病院・消化器内科), 松本 尚之(大津市民病院・消化器内科), 高見 史朗(大津市民病院・消化器内科), 若林 直樹(大津市民病院・消化器内科), 片岡 慶正(大津市民病院・消化器内科)
抄録 【背景】近年高齢化や社会生活の変化により大腸憩室は増加傾向にある.また高齢化に伴い様々な基礎疾患を持つ大腸憩室出血に遭遇する機会も多くなっている.【目的】当院における大腸憩室出血に対する臨床的特徴と内視鏡治療成績を検討する.【対象と方法】2010年10月から2013年2月までに当院において加療した大腸憩室出血41症例を対象に,年齢,性別,基礎疾患,抗血栓薬の内服の有無,造影CTの有無,憩室の部位,出血源の同定の有無,治療法などについて検討した.【結果】平均年齢は73.2歳,性別は男性21人,女性20人であった.基礎疾患として高血圧27例(66%),心疾患15例(37%),糖尿病6例(15%),慢性腎不全3例(7%),脳血管疾患2例(5%)であった.抗血栓薬は14例(34%)で内服していた.内視鏡検査までに造影CTを施行した症例は31例(76%)あり,8例が造影剤の血管外漏出を指摘できた.血管外漏出を指摘できた8例のうち7例が右側結腸であった.憩室の部位は右側結腸13例(32%),左側結腸8例(20%),両側結腸20例(48%)であった.初回検査時に出血源を同定できた症例は19例(46%)あり,14例が右側結腸に,5例が左側結腸であった.原因憩室の内視鏡所見としては9例に漏出性出血を,4例に露出血管を,3例にびらん・発赤を,3例に血餅の付着を認め,全例クリップ止血を行った.入院中再出血を来したのは6例あり,全例右側結腸であった.そのうち1例は内視鏡的止血術ではコントロールつかず,IVRで止血が得られた.また初回検査時自然止血していた症例で1例が後日再出血しクリップ止血をした症例があった.【結論】大腸憩室出血は高血圧や心疾患,糖尿病などの基礎疾患のある症例に多い傾向にあった.憩室出血に対してクリップ止血は有効であるが,出血部位が右側結腸の場合は再出血することが多く,クリップのみでは不十分な可能性がある.
索引用語 憩室出血, 消化管出血