セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-出血3

タイトル 内P-441:

当院での下部消化管内視鏡的ポリープ切除術後出血の危険因子の検討 血液透析,抗血栓薬は危険因子か

演者 山本 康英(三井記念病院・消化器内科)
共同演者 戸田 信夫(三井記念病院・消化器内科), 山田 友春(三井記念病院・消化器内科), 山上 まり(三井記念病院・消化器内科), 大賀 貴文(三井記念病院・消化器内科), 藤原 弘明(三井記念病院・消化器内科), 佐藤 公紀(三井記念病院・消化器内科), 小島 健太郎(三井記念病院・消化器内科), 大木 隆正(三井記念病院・消化器内科), 有住 俊彦(三井記念病院・消化器内科), 関 道治(三井記念病院・消化器内科), 田川 一海(三井記念病院・消化器内科)
抄録 【目的】出血は下部消化管ポリープ切除術後に最も多く見られる合併症である.出血高危険群とされる血液透析,抗血栓薬服用の症例は特に注意を要するといわれている.本邦でこれらの症例のポリープ切除術後出血のデータは乏しい.我々はポリープ切除術後出血における血液透析,抗血栓薬服用を含め危険因子の検討をした.【方法】2009年1月から2012年5月に当院で下部消化管内視鏡的ポリープ切除術(内視鏡的粘膜切除術(EMR),hot biopsy,snear polypectomy)を実施した全1000症例,2172病変を対象とした.1000例の患者背景とポリープ性状に関して出血危険因子をロジスティック回帰による単変量,多変量解析を行った.【結果】平均年齢64±11歳,男性763例(76.3%),ヘモグロビン14±1.76g/dL,血小板数21.49±5.79×104/mm3,PT94.1%(82.5-103.9),ポリープ切除数2.2±1.7,切除方法EMR787例(36.2%),腺腫1767例(81.3%),血液透析25例,心血管病変70例,抗血栓薬内服171例であった.出血の合併は1000例中14例であり,血液透析症例2例,抗血栓薬服用中5例であった.出血危険因子に関する単変量解析ではポリープ最大径(HR:1.111per1.0mm,95%CI[1.04-1.18],P<0.01),血液透析(HR:7.621,95%CI[1.6-36.3],P<0.01),心血管病変の有無(HR: 6.202,95%CI[1.86-20.7] P<0.01)が有意な危険因子として抽出された.多変量解析ではポリープ最大径(HR:1.106 per1.0mm,95%CI[1.03-1.18],P<0.01),心血管病変の有無(HR:5.078,95%CI[1.4-18.3],P=0.01)がポリープ切除後出血の独立した危険因子であった.【結語】下部消化管内視鏡的ポリープ切除後出血の危険因子としてはポリープ最大径,心血管病変の有無が有意な因子であった.抗血栓薬については今回の検討では危険因子とならず,血液透析に関しては単変量解析では危険因子とされたが,多変量解析では有意差はなかった.
索引用語 下部消化管ポリープ切除術, 出血