セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-症例1

タイトル 内P-444:

胃と大腸に多発したヘリコバクターピロリ陰性のMALTリンパ腫の1例

演者 古田 光寛(済生会滋賀県病院・消化器内科)
共同演者 片山 政伸(済生会滋賀県病院・消化器内科), 松本 寛史(済生会滋賀県病院・消化器内科), 岡島 達也(済生会滋賀県病院・消化器内科), 田中 基夫(済生会滋賀県病院・消化器内科), 重松 忠(済生会滋賀県病院・消化器内科), 馬場 正道(済生会滋賀県病院・病理診断科)
抄録 症例:40歳台男性.主訴:便潜血陽性.現症:特記事項なし.大腸内視鏡検査:上行結腸に30mm大の細長い粘膜下腫瘍を認め表面には毛細血管の拡張あり.超音波内視鏡検査:主座は第2層から第3層で内部は低エコーであった.病理組織学的所見:リンパ球系細胞の浸潤を認め免疫組織学的所見ではCD3(-), CD5(-), CD10(-), CD20(+), CD79a(+),lymphoepithelial lesion(LEL)を認め大腸MALTリンパ腫と診断した.免疫グロブリン遺伝子の再構成を認めmonoclonalityが証明された.上部消化管内視鏡検査:体上部大彎にひだの肥厚あり.生検では大腸と同様の所見であり胃MALTリンパ腫も併存していた.便中HP抗原陰性,抗HP抗体陰性であった.HP陰性のMALTリンパ腫に関しても除菌の有効性が報告されており,十分なICのもとHP除菌療法を行った.HP除菌後,病変は縮小したが完全消失はえられなかった.現在経過観察中であるが,胃に別病変が出現していおり,今後全身化学療法などを検討している.考察:胃と大腸にMALTリンパ腫が多発することは稀であり(1~4.5%),除菌治療無効例や再発例に対する放射線照射,抗体化学療法,外科的切除などの追加治療の選択やタイミングに関しては今後の症例の集積と検討が必要である.
索引用語 MALTリンパ腫, ヘリコバクター陰性