セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-症例3

タイトル 内P-457:

内視鏡的に整復し待機手術を行った横行結腸の腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓の一例

演者 大塚 亮(横浜新緑総合病院・外科)
共同演者 野上 真子(横浜新緑総合病院・外科), 平山 亮一(横浜新緑総合病院・外科), 住友 博輝(横浜新緑総合病院・外科), 澤 雅之(横浜新緑総合病院・外科)
抄録 症例は85歳女性,以前より右下腹部の虫垂炎の術後瘢痕部にヘルニアを認めていた.2日前から腹痛と同部の膨満あり,近医にて浣腸行うも軽快なく,嘔吐も出現し受診.約12cmの突出,緊満した腫瘤を認め,同部に圧痛は著明.腹壁瘢痕ヘルニアの嵌頓と診断した.造影CTでは嵌頓内容は横行結腸で,壁の造影効果は保たれており,うっ血も軽度であったが,徒手整復は困難であったため,緊急内視鏡を透視下に施行し整復を試みた.嵌頓部に内視鏡を挿入すると内容は通常の便汁で粘膜の血流障害も認めず,吸引にて容易に嵌頓は整復された.その後遅発性の腸管損傷もなく,待機的に手術を施行,on-lay法でメッシュを用いて修復し,術後経過は良好であった.横行結腸の腹壁瘢痕ヘルニア嵌頓に対し内視鏡的整復を行い,待機手術を行った一例を経験したので報告する.
索引用語 ヘルニア嵌頓, 内視鏡的整復