セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-症例4

タイトル 内P-462:

inflammatory cloacogenic polypの2例

演者 柿ヶ尾 佳奈(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター)
共同演者 山口 恵梨子(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 黒川 美穂(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 岩田 真悠子(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 寺松 克人(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 中村 吏(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 岡本 梨沙(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 原口 和大(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 藤森 尚(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 隅田 頼信(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 國府島 庸之(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 吉本 剛志(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 松浦 秀司(国立九州医療センター・臨床研究センターDELIMITER国立九州医療センター・放射線科), 河邉 顕(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 福嶋 伸良(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 福泉 公仁隆(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 桃先 征也(国立九州医療センター・臨床研究センターDELIMITER国立九州医療センター・病理部門), 中山 吉福(国立九州医療センター・臨床研究センターDELIMITER国立九州医療センター・病理部門), 中牟田 誠(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター), 原田 直彦(国立九州医療センター・消化器内科DELIMITER国立九州医療センター・臨床研究センター)
抄録 Inflammatory cloacogenic polyp(ICP)の2例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.【症例1】74歳,女性【主訴】貧血【現病歴】20XX年12月,貧血を主訴に近医にて下部消化管内視鏡検査を施行したところ,肛門縁直上に易出血性隆起性病変を認め,精査加療目的に当院紹介受診.下部消化管内視鏡検査にて,肛門管に基部を有する15mm大の隆起性病変を認めた.粗大な粘膜模様を表面に観察するも,拡大観察にて腫瘍粘膜を疑う表面構造は指摘し得ず,生検結果もあわせ炎症性ポリープと考えられた.当院外科にて経肛門的腫瘍摘出術を施行.切除標本では,炎症細胞浸潤を伴う円柱上皮・扁平上皮と粘膜固有層での平滑筋線維増生を認め,病理結果はICPの診断であった.【症例2】66歳,女性【主訴】貧血【現病歴】20XX年6月,貧血を主訴に当科紹介.胃前庭部隆起性病変を上部消化管内視鏡検査にて指摘され,ESD施行(術後病理結果はPapillary adenocarcinoma).スクリーニング目的の下部消化管内視鏡検査にて,肛門外に脱出する10mm強の亜有茎性結節状隆起性病変を認めた.病変は歯状線付近に存在し,機械的刺激にて表面粘膜は脱落し,びらんを形成していた.生検にて筋線維組織の増生は明らかでなかったが,炎症細胞浸潤・扁平上皮を認め,ICPと診断した.内視鏡的切除は出血のリスクが高く経過観察の方針となった.【考察】ICPは肛門管移行帯から発生し線維筋組織の増生を特徴とする非腫瘍性ポリープである.稀な疾患であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
索引用語 inflammatory, cloacogenic