セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-挿入1

タイトル 内P-472:

リピーターを呼ぶ痛くない大腸内視鏡

演者 尾野 亘(岸和田徳洲会病院・消化器内科)
共同演者 植田 智恵(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 中野 利宏(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 井上 太郎(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 柳原 恵梨(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 滝原 浩守(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 永田 充(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 馬場 慎一(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 中村 彰宏(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 中道 太郎(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 松浦 幸(岸和田徳洲会病院・消化器内科)
抄録 当院は年間4500件を超えるTCSを行なっており,リピート率も高い.当院の挿入法の特徴はいろいろな先達が開発したテクニックを組み合わせて行なっていることで,ひとつの手技にこだわらない.苦痛のないTCSを行うための鎮痛剤はオピスタン35mgを静注で使用.挿入は先端に透明フードが視野から欠けないように装着.送気は全例にCO2を使用するが挿入はほぼ無送気で行う.挿入時は腸管と内視鏡との摩擦抵抗を常に意識することが重要で,浸水法とジャグリング法はこの摩擦抵抗を小さくするという意味でその目的が近い.例えばSDjでright turn shorteningを行う際にうまくshorteningできない場合があるが,その際に少量の水を注入したり,ジャグリングをしながら,または両者を組み合わせてshorteningを行うことでスムーズにできる場合がある.またこれらの手法はpush操作の時にも有効で,抵抗を軽減することで過度の消化管の進展を避け,痛みの軽減が図れる.観察においてはフードの威力は絶大で,特にヒダ裏の観察に優れる.観察と同時にポリペクトミーやEMRを行うことが多い当院では,ポリープの部位や形態から処置が困難な場合にも透明フードが威力を発揮する.あまり短くフードを装着しないのは処置を考えてのことである.昨年末に導入したOLYMPUS社製EVIS LUCERA ELITE, CF-HQ 290は左右方向の視野角が170度と従来より30度広くなっており,これも見落としの軽減に寄与するものと思われる.
索引用語 大腸, 挿入