セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-挿入1 |
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タイトル | 内P-474:検査前夜のピコスルファート服用の有無と大腸内視鏡前処置状況との関連の検討 |
演者 | 堀内 亮郎(都立墨東病院・内視鏡科) |
共同演者 | 浅野 徹(都立墨東病院・消化器内科), 真栄城 剛(都立墨東病院・外科), 古本 洋平(都立墨東病院・消化器内科), 間野 真也(都立墨東病院・消化器内科), 石橋 史明(都立墨東病院・消化器内科), 上山 俊介(都立墨東病院・消化器内科), 外山 雄三(都立墨東病院・消化器内科), 木村 麻衣子(都立墨東病院・消化器内科), 村松 雄輔(都立墨東病院・消化器内科), 港 洋平(都立墨東病院・消化器内科), 宮本 勇治(都立墨東病院・消化器内科), 村山 巌一(都立墨東病院・消化器内科), 那須 啓一(都立墨東病院・外科), 松田 真輝(都立墨東病院・外科), 佐崎 なほ子(都立墨東病院・消化器内科), 忠願寺 義通(都立墨東病院・消化器内科), 藤木 和彦(都立墨東病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】大腸内視鏡の前処置として当日の腸管洗浄剤服用の他,前日21時にピコスルファートを併用してきたが,ピコスルファート服用後腹痛を生じ夜間に救急外来を受診する例が散見され,前処置におけるピコスルファート服用の省略の可否を調べる目的で検討を行った.【方法】大腸手術歴がなく,規定通り腸管洗浄剤を服用することができ,全大腸観察が行われ,一人の評価者が前処置を評価した下部消化管内視鏡検査58例(前夜のピコスルファート服用あり29例,服用なし29例)を対象とした.前夜のピコスルファート服用の有無,憩室の有無,便秘の有無と前処置の状況について検討した.【成績】ピコスルファート内服あり群となし群との間に性別,年齢,男女比,憩室,便秘の有無に有意差は認められなかった.前処置状況は内服あり群となし群とで有意差は認められなかった.憩室がある症例を除いた43例での検討や70歳以上に限定した22例での検討では,いずれも内服あり群となし群とで前処置状況に有意差は認められなかった.便秘症例12例に限定した検討では内服あり群で57%,内服なし群で80%が前処置不良であり内服なし群で前処置不良が多い傾向が認められた.【結論】便秘症例以外ではピコスルファート内服の有無で前処置状況の有意差はみられず,服用を省くことを考慮してもよいと考えられた.便秘例では服用なし群で前処置不良が多い傾向が認められたが,症例数が少なく,症例数を増やして検討する必要があると考えられた.便秘例では前処置不良例が有意に多く,便秘例における前処置には改善の余地があると考えられた. |
索引用語 | 大腸内視鏡前処置, ピコスルファート |