セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-挿入1 |
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タイトル | 内P-475:大腸内視鏡検査前処置でのリン酸ナトリウム製剤とポリエチレングリコール製剤の有用性の比較検討 |
演者 | 倉下 恵里奈(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科) |
共同演者 | 澁谷 智義(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 小西 正恵(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 村上 敬(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 立之 英明(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 高嶋 志在(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 佐々木 仁(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 上山 浩也(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 松本 健史(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 坂本 直人(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 長田 太郎(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 永原 章仁(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 荻原 達雄(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科), 渡辺 純夫(順天堂大附属順天堂医院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】大腸内視鏡検査の前処置として,ポリエチレングリコール(PEG)製剤は洗浄力が高く評価されているが,その味や風味などにより十分内服できない症例がある.一方,リン酸ナトリウム(NaP)製剤は不溶性セルロースが含まれ検査の妨げになることがあったが,2011年よりセルロースが可溶性に変更されている.今回,前処置薬服用者と検査施行医にアンケートを実施し,NaP製剤とPEG製剤の有用性を比較検討した.【方法】対象者には本検討に関して文書による同意を得た.PEG製剤とNaP製剤のいずれを服用するかは無作為に振り分け,検査施行医にはいずれの前処置薬を内服したかは知らせなかった.患者には前処置薬に関して受容性や次回服用薬の希望等についてアンケートを行った.検査施行医は大腸の各部位の洗浄効果を記録した.また,撮影した内視鏡写真を用いて検査に立ち会っていない別の医師も洗浄効果を判定した.患者はいずれの群も前日にモサプリド15mg/日を内服し,眠前にセンノシド24mgを内服し,当日は検査6時間前からPEG製剤2LもしくはNaP製剤30錠(5錠+水200mlを6回)を服用した.【成績】洗浄効果を優良,残便1+,2+,3+に分類してPEG製剤とNaP製剤を比較したところ有意差を認めなかった(χ2検定).患者の受容性に関しては,過去に服用した前処置薬との比較に関しては両薬剤で有意差は認めなかったが,呑みやすさ(p<0.01),水分量(p<0.01),副作用(吐き気・嘔吐・腹痛・胸痛・腹部膨満感等)(p=0.013),次回の薬剤希望に関してはNaP製剤群の方が有意に高かった(p<0.01)(Wilcoxon順位和検定).【結論】今回の検討で用いたNaP製剤は30錠であり,通常量の50錠より少量であるが,PEG製剤に比較して腸管洗浄効果に差がなく,また受容性が高いことが示された. |
索引用語 | 大腸内視鏡, 前処置 |