セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-挿入2 |
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タイトル | 内P-476:大腸内視鏡検査時「迅速なスコープ挿入長把握のため」のカラーテープを用いた「シャフト部分色分け」の試み |
演者 | 松本 博成(岩槻内科胃腸科) |
共同演者 | 石田 茂夫(岩槻内科胃腸科), 宮谷 博幸(自治医大さいたま医療センター), 吉田 行雄(自治医大さいたま医療センター) |
抄録 | 【はじめに】円滑な大腸内視鏡の施行には,挿入長を知ることが大切です.今回,私はカラーテープを用いた挿入長検出法をあらたに開発し良好な結果を得ました. 【方法】大腸内視鏡先端から40cm,60cm,80cmの部位のスコープ軸に,それぞれ,白,黄,赤色の塩化ビニルテープ(ニトムズ社製)を二重に巻きつけ,検査中に術者と検査介助者が瞬時に読みとれるかを検討した.テープは1例ごとに交換し,患者様からは検査直前に口頭で治験の同意を得た.このテープはガーゼをとめる際に,外科でしばしば使われている. 【結果】2012年10月1日より2013年2月28日まで,大腸内視鏡施行例全206例に対し,これを試みた.全例で挿入長の読み取りが容易となり,介助者にも挿入長の確認が容易となった.また,術者の指先でも僅かなテープの凹凸が触知でき,全くシャフトを見ずに挿入長を知りうることを発見した.検査中テープの剥がれは全くなく,テープによる腸管の損傷などの併発症は無かった.術後洗浄時シャフトにはがしたテープの接着剤は残らず内視鏡に対する影響も無かった. 【考察】大腸内視鏡検査で内視鏡の肛門からの挿入長は重要です.内視鏡先端の大腸内の部位の同定,病変部位の同定に加え,内視鏡が直線的に入っているかループを描いて入っているかなど内視鏡の被験者体内での状態を知ることができる.操作により内視鏡が直線化されたかの判定も挿入長を目安としている. 一方,大腸内視鏡検査の鉄則の一つに「術者はモニター画面から決して目を離さず,管腔の行き先を常に追い続けること」がある.一般的に使われている大腸内視鏡は黒いシャフトに白色の印字とマークにより,その距離を表示している,検査は暗い検査室の中で行われることが多く,現行の内視鏡から瞬時に挿入長を知るのは困難である. 【結語】今回,私は挿入長を容易に知るためのひとつの方法を報告した. |
索引用語 | 大腸内視鏡挿入長, quality of colonoscopy |