セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

大腸-挿入3

タイトル 内P-485:

私たちが行っている「浸水法」における工夫 直腸での注水とS状結腸挿入困難時の体位変換(右側臥位)

演者 仲道 孝次(福岡徳洲会病院・消化器内科)
共同演者 阿部 太郎(福岡徳洲会病院・消化器内科), 樋口 裕介(福岡徳洲会病院・消化器内科), 太田 励(福岡徳洲会病院・消化器内科), 福田 容久(福岡徳洲会病院・消化器内科), 篠崎 香苗(福岡徳洲会病院・消化器内科)
抄録 我々は,最近のスコープに備わっている送水機能を用いて,準備が手軽な浸水法を行なっている.従来の浸水法と異なる点は,2つである.1つ目は,直腸での注水である.水上らの方法を参考にした.2つ目は,S状結腸での右側臥位への体位変換である.検査の流れを示す.スコープに先端透明フードを装着する.左側臥位で開始する.直腸にて,約300cc程度の注水を行う.送気ボタンをoffにする.挿入中は,空気を可能な限り脱気する.次の管腔方向がわからない時は,視野確保できるまで,注水を行う.挿入困難に感じたら(S状結腸の中部のことが多い.),仰臥位を飛び越して,右側臥位に体位変換する.腸管の重さ,水の重さおよびスコープの重さにより,S状結腸の前半部は,右側腹部に移動し,挿入困難と感じた急激な屈曲は鈍化する.S状結腸の後半は,ほぼ直線状になり,SDJへの挿入は容易になる.軽いライトターンで,左結腸曲まで挿入可能である.緩やかなループを形成して挿入されるので,左結腸曲で短縮操作を行う.SDJを通過するとき,疼痛を訴える場合は,その部位でライトターンショートニングを用いると,短縮して左結腸曲まで挿入可能である.左結腸曲からは,左側臥位で送気ボタンをonにする.後半は,少量の送気にて通常どおり挿入する.従来の「浸水法」では,左結腸曲までは,左側臥位を維持することを重要している.重力に伴い,水が左方向に移動することを利用している.我々も,「浸水法」導入時は,左側臥位を厳守しようとした.しかし,挿入中に,どうしても視野確保が困難に感じられることがあった.その時,試みに右側臥位に体位変換したところ,視野が劇的に改善されて,挿入性が飛躍的に向上した.また先端透明フードの装着と適時の体位変換により,盲点の少ない観察が可能であった.S状結腸で右側臥位を併用する「浸水法」はTCSにおいて効率的な研修を実現できた.我々の工夫について発表したい.
索引用語 浸水法, 右側臥位