セッション情報 |
ポスターセッション(消化器内視鏡学会)
大腸-挿入3
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タイトル |
内P-487:先端透明フード装着と体位変換を用いた大腸内視鏡挿入法
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演者 |
平野 直樹(東邦大医療センター大森病院・消化器内科) |
共同演者 |
五十嵐 良典(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 住野 泰清(東邦大医療センター大森病院・消化器内科) |
抄録 |
大腸内視鏡挿入法は患者の苦痛を少なく挿入し,見落としなく観察することが重要である.そのためにはある程度決まった挿入法をマスターして,それを軸にして癒着症例や過長結腸などの困難症例も行う必要がある.今回先端透明フード装着と体位変換を用いた大腸挿入法について解説する.先端フードを用いることでルーメンとのスペースをとる必要がないため,送気が少なくて済む.またひだ裏の観察が可能で見落としも少なくなりメリットが大きい.実際の挿入法では,左側臥位にて肛門よりスコープを挿入し,ライトターンをかけた状態でRS-Sの屈曲を左に見えるように持ってきて,左ターンで通過し,患者の体位を仰臥位にする.スコープがストレートの状態で次の屈曲部位(S-Top)にかかったところでライトターンをかけながら短縮して,次のルーメンが画面の右下~下方向にもってきてダウンアングルで越えるようにする.この時点で半分以上の症例はS/Cがストレートになっており,そのまま下行結腸に到達する.この方法で腸管が短縮できない場合は左にトルクをかけながらpushしていき,右側にルーメンが見えたら,左にかかったトルクを解除しながら右方向に軸を戻してルーメンを引っ掛けてライトターンショートニングをおこなう.D/Cでスコープがストレートで軸も真っすぐになった状態でS/Cがたわまないように小刻みにpushしMTまで挿入する.MTから次のルーメンを左に持ってきてレフトターンにてMTの屈曲をこえてそのままショートニングするとMTの屈曲が解除されHFが近づく.ほとんどの症例は右方向にルーメンが見えるため,スコープの吸引にてHFのルーメンを近づけて,ライトターンにて屈曲部を通過してA/Cに入る.腸管が伸びる場合は右側腹部圧迫あるいは右側臥位に体位変換を行い挿入する.A/Cに入ったらさらにスコープで吸引して,ptに深呼吸をしてもらって盲腸まで到達する.上記の方法でスムーズな深部大腸への挿入が可能であり,実際の挿入を画像にて供覧する. |
索引用語 |
大腸内視鏡, 挿入法 |