セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)大腸-sm癌2 |
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タイトル | 内P-506:当院での内視鏡治療後におけるSM浸潤癌について追加治療ごとの予後比較 |
演者 | 滝原 浩守(岸和田徳洲会病院・消化器内科) |
共同演者 | 松浦 幸(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 中道 太郎(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 中村 彰宏(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 馬場 慎一(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 永田 充(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 井上 太郎(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 中野 利宏(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 柳原 恵梨(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 植田 智恵(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 尾野 亘(岸和田徳洲会病院・消化器内科), 坂本 一喜(岸和田徳洲会病院・外科), 西野 栄世(岸和田徳洲会病院・病理検査室) |
抄録 | 【目的】大腸内視鏡治療においてSM浸潤癌についての追加手術適応についてはまだ議論の余地が残るところである.当院における内視鏡治療の過去のデータをレトロスペクティブに検討しその妥当性を検討する.【方法】当院の病理データベースを検索し2000年1月から2012年12月までのpolypectomy/EMR,ESDにおいて,pSM癌と診断された196例について検討を行った.これらを2009年版大腸がん取扱い規約にのっとり,(A)経過観察適応群(B)追加手術適応群(C)追加手術否施行群に分け,リンパ節転移率,再発率,原病死率,全死亡率の比較を行った.【成績】リンパ節転移率は(B)追加手術適応群66例中5例に認められ7.6%の割合であった.95%信頼区間は2-16%でありガイドラインの報告(13.5% 437例中59例)と比較し同等の結果であった.再発率及び原病死率は(A)経過観察適応群94例には認めなかった.(B)追加手術適応群66例において1例の再発原病死を認めた.(C)追加手術否施行群18例において1例の再発原病死が認められた.再発率,原病死率についてのログランク検定による生存率の差は3群で有意差なかった.全死亡率では(A)死亡なし(B)で1例の原病死を認め,(C)で1例の原病死と2例の他病死を認めた.ログランク検定で(C)の有意な死亡率上昇を認めたが,有意な高齢化や合併疾患の影響と判断された.【結論】大腸がん取扱い規約に準じた内視鏡治療後の経過観察適応群では再発,転移をきたした症例はいなかった.脈管侵襲陰性かつsm1000μm以上の浸潤癌の予後について追加症例の集積と検討が必要である. |
索引用語 | 内視鏡治療, SM癌 |