セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

食道-Barrett食道

タイトル 内P-511:

沖縄県のBarrett食道についての調査

演者 岸本 信三(沖縄県立南部医療センター)
共同演者 長濱 正吉(琉球大・1外科), 奥島 憲彦(ハートライフ病院・外科), 仲地 紀哉(那覇市立病院・内科), 折田 均(ハートライフ病院・消化器内科), 島袋 容司樹(沖縄県立中部病院・消化器内科), 石原 淳(中頭病院・消化器内科), 仲本 学(琉球大・1内科), 篠浦 丞(沖縄県立八重山病院・内科), 仲村 将泉(浦添総合病院・内科)
抄録 【背景】沖縄消化器内視鏡会では,平成12年13年に逆流性食道炎の調査をし,金城らが報告したが,その後のBarrett食道や逆流性食道炎の頻度がどのように変化しているか,また,当県は肥満の頻度が高いと指摘されているが,BMIも含めて前向き調査し報告した.【方法】沖縄県消化器内視鏡会員の協力により平成23年12月から平成24年2月までの期間,種々の理由で上部内視鏡検査予定の患者を対象にアンケート調査を行い,内視鏡検査と合わせてご報告頂いた.【成績】全症例数4396例(男2073例,女2323例=47.1%:52.8%),平均年齢60歳(男60歳,女60歳),発見経路は検診・人間ドック1505例(35.0%)平均BMI23.9(男24.3 女23.6),食道裂孔ヘルニア1859例(42.3%),GERD(A-D)557例(13.0%),Barrett粘膜1155例(26.2%),そのうちSSBE1149例(98.8%)LSBE13例(1.1%),Barrett腺癌5(0.1%)例であった.さらに,萎縮性胃炎(62.6%),胃潰瘍(3.4%),十二指潰瘍(2.8%),ヘリコ除菌歴(13.3%),逆流症状(30.5%),その頻度,服用薬剤なども調査した.【結論】10年前の調査に比較し,食道裂孔ヘルニアの割合は変化がなかったが,GERD(A-D)の症例は増加し,また,Barrett粘膜も多いことが判明した.また,沖縄県県民健康・栄養調査成績に比較し,BMIは正常に近い値であった.
索引用語 Barrett食道, 逆流性食道炎