セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

食道-狭窄

タイトル 内P-522:

透視を用いず位置確認が可能な内視鏡的バルーン拡張術の工夫

演者 田辺 俊介(岡山大・消化器外科)
共同演者 白川 靖博(岡山大・消化器外科), 前田 直見(岡山大・消化器外科), 勝部 亮一(岡山大・消化器外科), 大原 利章(岡山大・消化器外科), 櫻間 教文(岡山大・消化器外科), 野間 和広(岡山大・消化器外科), 藤原 俊義(岡山大・消化器外科)
抄録 内視鏡的狭窄拡張術は上下部内視鏡をはじめ様々な分野で行われている.拡張時には拡張部の位置確認や拡張の程度を確認するため透視を用いることがある.狭窄部にバルーンで均一に圧をかけるためには,できるだけバルーンの中央を狭窄部に位置させる事が重要であるが,内視鏡だけ用いて拡張を行う際にはバルーンの中央部で拡張しているか確認する事は困難である.この問題点を解決すべく行っているバルーン拡張術の工夫を報告する.【対象症例】当科では年間約80例の食道癌の切除再建術を行っている.食道癌術後症例では,食道胃管端側吻合症例や胸壁前経路再建症例など,再建ルートが直線的でない症例もあり,吻合部狭窄拡張術の際に正しい位置で拡張しているかの確認が困難な例がある.当科では食道癌術後症例,ESD後の狭窄等に対して年間延べ50件程度の拡張術を行っている.【拡張術の工夫】1.拡張術施行前に,バルーンの中央と,中央とバルーンの端の間の2か所,合計3か所バルーン全周にマーキングを施す.2.透視は併用せず拡張術を行う.拡張時に内視鏡の先端のレンズ部分をバルーンの壁に密着させ,拡張バルーンの内腔を透見し先述のマーキングをバルーン内腔から視認する.3.マーキングを視認しながら狭窄部の中央にバルーンの中央部をセットし拡張を行う.【本工夫による利点】不適切な位置で拡張を行うと,不十分な拡張になったり,目的ではない部分に圧がかかることで副損傷を起こす可能性がある.本工夫により,透視を用いずとも適切な位置で拡張ができる.拡張時の位置ずれが少なく,安全確実に拡張できる.透視が不要になれば患者・医療従事者の被爆を回避でき,放射線管理区域でない内視鏡室で手技が可能となり,機材の移動・設置が不要となり効率的な業務が可能となる.本工夫は内視鏡でバルーンを用いる各種手技に応用可能であり,消化管,気管支,血管内等の幅広い分野で応用が可能と考えられる.
索引用語 拡張術, 吻合部狭窄