セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)食道-症例4 |
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タイトル | 内P-548:CMV食道炎を契機に発見されたHIV感染症の1例 |
演者 | 杉浦 香織(倉敷中央病院・消化器内科) |
共同演者 | 下立 雄一(倉敷中央病院・消化器内科), 日野 真太郎(倉敷中央病院・消化器内科), 古林 麻美(倉敷中央病院・消化器内科), 熊谷 健(倉敷中央病院・消化器内科), 三谷 洋介(倉敷中央病院・消化器内科), 辻川 尊之(倉敷中央病院・消化器内科), 小原 佳子(倉敷中央病院・消化器内科), 角谷 彰(倉敷中央病院・消化器内科), 久保 京子(倉敷中央病院・消化器内科), 土井 顕(倉敷中央病院・消化器内科), 西村 直之(倉敷中央病院・消化器内科), 藤田 英行(倉敷中央病院・消化器内科), 毛利 裕一(倉敷中央病院・消化器内科), 松枝 和宏(倉敷中央病院・消化器内科), 山本 博(倉敷中央病院・消化器内科) |
抄録 | Human Immunodeficiency Virus(以下HIV)感染症に併発する上部消化管病変の内視鏡像は症例数が少ないこともあり十分に解明されていない.今回我々はCytomegalovirus (以下CMV)食道潰瘍を契機に診断されたHIV感染症を経験したので報告する. 【症例】60歳 男性 【主訴】嚥下困難 【現病歴】1ヶ月前より咽喉のつかえ感が出現,徐々に増悪し嚥下困難のため食事摂取不能となった.また1ヶ月で7-8kgの体重減少も認めたため当院外来を受診,精査加療目的で入院となった.【入院後経過】上部内視鏡検査では食道の伸展は良好で食道入口部~胃食道接合部直上まで地図状潰瘍が多発しており,介在粘膜には炎症を認めなかった.食道からの生検でCMV-PCR陽性,免疫染色でCMV感染細胞が同定され,CMV抗原血症陽性であったことからCMV食道炎と診断され Ganciclovir (以下GCV)5mg/kg×2/dayにて治療開始となった.血液検査よりHIV抗体陽性で免疫不全状態における日和見感染症と診断された.GCV 2週間連日投与後の上部消化管内視鏡では食道病変は著明に改善していた.今後AIDS(Acquired immune deficiency syndrome)に対して多剤併用療法を予定している.当院の過去10年における消化管のCMV腸炎の検討及び若干の文献的考察を含め報告する. |
索引用語 | サイトメガロウイルス, 食道炎 |