セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)食道-診断 |
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タイトル | 内P-556:レーザー光を用いた特殊光観察の有用性について |
演者 | 山本 富美子(名古屋大大学院・消化器内科学) |
共同演者 | 宮原 良二(名古屋大大学院・消化器内科学), 後藤 秀実(名古屋大大学院・消化器内科学DELIMITER名古屋大附属病院・光学医療診療部), 舩坂 好平(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 古川 和宏(名古屋大大学院・消化器内科学), 鶴留 一誠(名古屋大大学院・消化器内科学), 松崎 一平(名古屋大大学院・消化器内科学), 横山 敬史(名古屋大大学院・消化器内科学), 菊池 正和(名古屋大大学院・消化器内科学), 大野 栄三郎(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 中村 正直(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 川嶋 啓揮(名古屋大大学院・消化器内科学), 伊藤 彰浩(名古屋大大学院・消化器内科学), 大宮 直木(名古屋大大学院・消化器内科学), 廣岡 芳樹(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 渡辺 修(名古屋大大学院・消化器内科学), 前田 修(名古屋大大学院・消化器内科学), 安藤 貴文(名古屋大大学院・消化器内科学) |
抄録 | 【背景】富士フィルム社が新規に開発したレーザー光を用いた特殊光観察(Blue LASER Imaging :BLI)は,NBIと同様に粘膜表面の微細血管を強調して観察する技術である.BLIは,NBIと同等の拡大観察時の質的診断に加え,非拡大の遠景観察時でも明るい視野が確保されるため,その視認性向上も期待されている.【目的】BLIとNBI双方で観察可能であった症例をもとにBLIの特徴を検討した.【対象・方法】2011年8月から2013年2月までの間に,NBI観察,BLI観察双方を行った後にESDまたは手術を施行した早期食道癌12病変を対象とした.新食道学会分類を用いたBLI,NBI観察双方の微細血管分類診断の一致率,深達度診断の正診率を検討した.また,遠景観察での視認性向上を評価する為,BLI-brightとNBI非拡大観察について,病変の全景(特に長軸方向,口側から肛門側までの境界)が一度に視認可能か否かを検討した.【結果】BLI,NBI観察での微細血管分類は全例で一致し,術前の深達度診断は12例中11症例で可能であった(正診率91.7%).病変全景を視認できたのは,BLI-bright 観察5例(41.7%),NBI観察3例(25%)であり,BLI-bright観察で病変全景の視認性が高い傾向にあった.【結語】今回,NBIとの比較によりBLI観察が深達度診断において同等である可能性が示唆された.遠景観察での視認性については,BLI-bright 観察で向上している傾向にあった.今後は腫瘍径や部位による影響も考慮し,さらなる検討が必要と考える. |
索引用語 | 食道癌, BLI |