セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)食道-GERD/静脈瘤 |
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タイトル | 内P-571:食道静脈瘤地固め療法としてのEIS(AS:1%Polidocanol)+APC(アルゴンプラズマ凝固法)併用療法の検討 |
演者 | 渡邉 東(上尾中央総合病院・消化器内科) |
共同演者 | 笹本 貴広(上尾中央総合病院・消化器内科), 土屋 昭彦(上尾中央総合病院・消化器内科), 山城 雄也(上尾中央総合病院・消化器内科), 長澤 邦隆(上尾中央総合病院・消化器内科), 明石 雅博(上尾中央総合病院・消化器内科), 深水 雅子(上尾中央総合病院・消化器内科), 川上 知孝(上尾中央総合病院・消化器内科), 三科 友二(上尾中央総合病院・消化器内科), 近藤 春彦(上尾中央総合病院・消化器内科), 片桐 真矢(上尾中央総合病院・消化器内科), 外處 真道(上尾中央総合病院・消化器内科), 西川 稿(上尾中央総合病院・消化器内科), 山中 正己(上尾中央総合病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】食道静脈瘤地固め療法としてのEIS(AS)の血管外注入法またはAPC療法が選択される事が多いが,ASでは再発率が高い事が問題となり,APCでは治療後の狭窄がしばしば問題となり,食道拡張術が必要となる事が知られている.今回我々は,地固め療法としてAS+APCを併用し,その効果と偶発症について検討した.【対象】対象は2012年7月より2013年3月までに当科にて地固め療法としてEIS(EO)後のAS+APC併用療法を施行した7例.男性5例,女性2例,平均年齢は61.0歳,肝硬変の成因は,自己免疫性肝硬変1例,アルコール性肝硬変3例,C型肝硬変症2例,原因不明1例の計7例で,治療前の肝機能は,Child-Pugh分類 Aが5例,Child-Pugh分類 Bが2例,肝細胞癌合併例は4例であった.【方法】非破裂食道静脈瘤に対して,供血路までの血栓化とF0~F1を目標としたEIS(EO)を試行した.F0~F1となった時点で,ASでの地固め療法を試行し,その後,APCを追加した.設定50W,1.2L/分にて,食道胃接合部から5cm口側まで全周性に試行した.【成績】平均観察期間4.4ヶ月(3~7ヶ月),EIS(EO)は平均回数2.0回,1回平均EO注入量7.1ml,ASによる地固め療法は平均回数2.0回,1回平均AS注入量は18.7ml,APCによる地固め療法は平均回数1.0回であった.RCサイン消失率は100%,F0達成率は100%であった.偶発症は,食道潰瘍1例であった.食道潰瘍は1週間で治癒し,狭窄は認められなかった.【結語】AS+APC地固め療法により,APC後に一定の頻度で見られる食道狭窄は認められず併用療法の有用性が示唆された.今後,症例数と観察期間を増やし,更なる検討が必要と考える. |
索引用語 | 食道静脈瘤, APC |