セッション情報 ポスターセッション(消化器内視鏡学会)

食道-その他

タイトル 内P-580:

縦隔・肺門近傍の末梢型肺癌に対するEUS-FNA

演者 馬淵 正敏(岐阜大・1内科)
共同演者 安田 一朗(岐阜大・1内科), 加藤 達雄(国立長良医療センター・呼吸器内科), 大西 涼子(国立長良医療センター・呼吸器内科), 上村 真也(岐阜大・1内科), 土井 晋平(岐阜大・1内科), 岩下 拓司(岐阜大・1内科), 森脇 久隆(岐阜大・1内科)
抄録 肺癌診断のための病理検体採取は,現在,気管支鏡下の生検・擦過細胞診・洗浄細胞診によって行われている.しかし,その感度は69-88%と報告されており,特に内側(縦隔・肺門近傍)の末梢型肺癌においては気管支鏡でのアプローチが手技的に難しくなるため,その感度は下がるとされている.EUS-FNAは,食道を介して前縦隔を除く広い範囲の縦隔内にアプローチ可能なことから,以前より肺癌の術前リンパ節転移診断(病期診断)に利用されてきたが,この際,食道に接した肺病変に気づくこともしばしば経験された.しかし,これまでに肺病変に対するEUS-FNAの報告はほとんどなされていない.【目的】縦隔・肺門近傍の末梢型肺癌に対するEUS-FNAの診断能・安全性を評価する.【方法】2009年6月から2012年12月までに当大学医学部附属病院においてEUS-FNAを施行した縦隔・肺門近傍の末梢型肺癌疑い症例のEUS-FNA診断,手技関連偶発症,最終診断をretrospectiveに調査した.【成績】期間中にEUS-FNAの対象となった縦隔・肺門近傍の末梢型肺癌疑い症例は11例.男性10例/女性1例,年齢54~76歳(中央値63歳).病変の位置は右上葉3例,右中葉2例,右下葉1例,左上葉4例,左下葉1例.腫瘍の長径は22.6~109mm(中央値58.9mm),短径は20.1~94mm(中央値45.8mm)であった.使用した穿刺針は19Gが9例,22Gが2例であった.全例で病変の描出および穿刺は可能であり,組織診,細胞診ともに診断に十分な検体量を得ることができた.組織診断の内訳は,扁平上皮癌2例,腺癌2例,小細胞癌4例,非小細胞癌3例.細胞診は全例で陽性であった.気胸,出血,縦隔炎など手技に関連した偶発症の発生は1例も認めなかった.【結論】縦隔・肺門近傍の肺病変も経食道的EUS-FNAの対象とすることができると考えられた.
索引用語 肺癌, EUS-FNA