セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)内視鏡的乳頭切除術2 |
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タイトル | 内P-590:当科における内視鏡的乳頭切除術の治療成績の検討 |
演者 | 福田 亘(京都府立医大大学院・消化器内科学) |
共同演者 | 鎌田 和浩(京都府立医大大学院・消化器内科学), 北市 智子(京都府立医大大学院・消化器内科学), 岡山 哲也(京都府立医大大学院・消化器内科学), 吉田 直久(京都府立医大大学院・消化器内科学), 堅田 和弘(京都府立医大大学院・消化器内科学), 内山 和彦(京都府立医大大学院・消化器内科学), 石川 剛(京都府立医大大学院・消化器内科学), 高木 智久(京都府立医大大学院・消化器内科学), 半田 修(京都府立医大大学院・消化器内科学), 小西 英幸(京都府立医大大学院・消化器内科学), 八木 信明(京都府立医大大学院・消化器内科学), 古倉 聡(京都府立医大大学院・消化器内科学), 内藤 裕二(京都府立医大大学院・消化器内科学) |
抄録 | 【目的】十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術(EP)は外科治療と比較し低侵襲であるが,膵炎,出血,穿孔などの偶発症の危険性が高く,また遺残や再発など治癒切除とならず外科治療を含めた追加治療が必要となる場合があり,治療における問題点を明らかにすることを目的とした.【方法】2001年1月から2013年1月の間に当院で診断された十二指腸乳頭部腫瘍55例中EPを施行した17例中,経過を確認できた15例についてretrospective に検討した.【成績】15例の内訳は,男性10例,女性5例,平均年齢65.9歳(35-84歳)で,家族性大腸腺腫症を3例に認めた.全例においてバイポーラースネアで切除した.治療前の生検診断では腺腫が11例,癌が4例,術後病理診断では腺腫が5例,癌が9例,腺腫内癌が1例であった.切除断端は3例が陰性,3例が評価困難,9例が陽性であった.断端陽性および評価困難であった12例中7例において追加治療が施行され,3例は再EP,3例は外科治療,1例はアルゴンプラズマ凝固法(APC)による焼灼術が施行されたが,再EPの2例はいずれも断端陽性であり,APCを行った1例は局所再発を認めた.局所制御率は術後病理診断が腺腫で80% (4/5例),癌で55.6% (5/9例)であった.偶発症は膵炎が4例,出血が4例であったが,重症膵炎や輸血が必要であった症例や穿孔は認めなかった.【結論】治療前生検診断で腺腫であっても術後病理診断が癌である症例があり,EPによる完全生検が必要と考えられた.術後病理診断が癌である場合には,遺残を生じない切除を行う必要があり,切除断端が陽性や評価困難な場合には,外科切除も考慮して厳重な管理が必要と考えられた. |
索引用語 | 十二指腸乳頭部腫瘍, 内視鏡的乳頭切除術 |