セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)EUS-FNA2 |
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タイトル | 内P-602:EUS-FNAが診断に有用であった膵solid-pseudopapillary tumor(SPT)の3例 |
演者 | 小副川 敬(九州大大学院・病態制御内科学) |
共同演者 | 麻生 暁(九州大大学院・病態制御内科学), 久保 宏明(九州大大学院・病態制御内科学), 新名 雄介(九州大大学院・病態制御内科学), 大野 隆真(九州大大学院・病態制御内科学), 伊原 栄吉(九州大大学院・病態制御内科学), 五十嵐 久人(九州大大学院・病態制御内科学), 中村 和彦(九州大大学院・病態制御内科学), 伊藤 鉄英(九州大大学院・病態制御内科学), 高柳 涼一(九州大大学院・病態制御内科学), 高畑 俊一(九州大・臨床・腫瘍外科), 田中 雅夫(九州大・臨床・腫瘍外科), 高橋 俊介(九州大大学院・形態機能病理学), 相島 慎一(九州大大学院・形態機能病理学) |
抄録 | SPNは稀な膵腫瘍であり,術前診断に苦慮することが多い.EUS-FNAはわが国でも急速に普及してきているが,術前にEUS-FNAにより確定診断できたSPNの報告例は少ない.今回我々は,EUS-FNAにて術前にSPNと診断できた3例を経験したので報告する.症例1: 10代男性.心窩部痛で近医を受診.USで膵頭部に腫瘤を指摘され,当科紹介.精査にてCTでは膵頭体部移行部に早期相から遅延相にかけて漸増性に濃染される約30mm大の内部に嚢胞変性を伴う充実性腫瘤を認めた.EUSでは27x22mm大の境界不明瞭,辺縁整な低エコー充実性病変として描出され,内部に高エコーや嚢胞変性を伴い,ドプラーモードで辺縁と中心部に血流増多を認めた.症例2: 20代女性.右肩甲骨Ewing肉腫に対する術前精査目的のCTにて膵頭部に病変を指摘され受診.EUSでは膵頭体部移行部に15x13mm大の辺縁比較的整,境界明瞭な類円形の低エコー腫瘤であった.症例3: 20代女性.卵管留膿症に対する精査目的の造影CTで膵腫瘍を指摘され受診.造影CTでは膵頭体部移行部に遅延性に造影される低吸収域を認め,内部に点状の石灰化を伴っていた.EUSでは14x11mm大の辺縁不整,内部に石灰化や嚢胞変性を伴った充実性腫瘤を認めた.いずれの症例もEUS上はSPNが最も考えられたものの,neuroendcrine tumor,solid variant serous cystic neoplasmとの鑑別は画像所見のみからは困難であった.3例とも確定診断目的のEUS-FNAにて,病理学的にSPNと術前診断された.EUS-FNAは膵SPNの術前確定診断に有用であり,文献的考察を加え報告する. |
索引用語 | solid-pseudopapillary neoplasm, 超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診 |