セッション情報 | ポスターセッション(消化器内視鏡学会)EUS-FNA3 |
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タイトル | 内P-608:導入初期施設における胆膵疾患に対するEUS-FNAの現況 |
演者 | 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科) |
共同演者 | 石井 達也(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中井 智己(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 益田 朋典(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 籔内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 幡丸 景一(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科), 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科) |
抄録 | 【目的】当院では2011年よりコンベックス型EUSを整備し,EUS-FNAを開始した.導入後の胆膵疾患における診断と治療の現況を報告する.【対象と方法】2011年1月から2013年2月の期間に胆膵疾患に対し,EUS-FNAを施行した68例を対象とし,成績(検体採取率,正診率,良悪性の鑑別における感度,特異度),早期偶発症,導入後の問題点や今後の課題について検討した.超音波内視鏡スコープはGF-UCT260,観測装置はEU-ME1,穿刺針は主に22G針を使用した.【結果】平均年齢69.5歳,男性/女性 41/27例,疾患の内訳は,膵癌57,下部胆管癌1,転移性膵腫瘍1,内分泌腫瘍2,自己免疫性膵炎2,腫瘤形成性膵炎2,その他3病変であった.成績は,検体採取率97.0%,細胞診と組織診を合わせた正診率87.9%,良悪性の鑑別における感度90%,特異度100%であった.平均穿刺回数は2.2回(1-5回),FNAに伴う明らかな偶発症は1例も認めなかった.【考察】診断的EUSでは膵病変に対する診断能が高く,偶発症なく施行できており安全な検査といえるが,FNA単独では診断できなかった症例もあった.小病変や血管の介在等により良好な視野での十分なストロークや繰り返し穿刺をできなかったことが原因と考えられた.当院ではFNA検体を生理食塩水の中に排出し,肉眼で白い組織を確認するようにしているが,正確に検体が得られているかの判断はできず,穿刺回数の決定が難しいため,2013年4月より迅速細胞診を併用する方針としている.また,病理診断医と合同カンファレンスを開始し,術前診断困難例等を中心に再評価した結果,診断困難例では検体量不足が課題の一つであった.今後の診断能の向上には,効率良く良好な検体を得るために,病変の描出や穿刺方法における更なる工夫が必要と考えられた. |
索引用語 | EUS-FNA, 胆膵疾患 |